RSNA2014 フィリップス - テーマ
一連のヘルスケアプロセスを提供する“the health continuum”をメインテーマに独自の製品・技術をアピール
2014-12-1
Philips Healthcareブース
RSNA 2014[第1日目:11月30日]
Philips Healthcare(フィリップス)は,昨2013年に続きノースビルディング(ホールB)に出展(Booth 6742)し,およそサッカーフィールド1面分のスペースに多彩な製品群を展開した。今から約124年前の1891年に電球の製造からスタートしたフィリップスは,これまで医療機器以外にもオーディオやコンシューマ製品,ライティング事業などに取り組むコングロマリットとして事業を展開してきたが,2014年9月にライティング事業の分社化を発表し,ヘルスケア事業を主体とすることを打ち出した。
電動歯ブラシといったコンシューマ製品から診断・治療装置まで,健康支援から病院,在宅までの,一連のヘルスケアプロセスの中で求められる製品・ソリューションを提供する“the health continuum”が,今回の大きなテーマの1つになっている。診断機器においては,臨床的効果の追究だけでなく,患者にとってやさしい装置を提供することも重視しており,そのような環境を構築するソリューションが紹介されるとともに,ITEM 2014でもテーマに掲げていた「Solutions for better care at lower costs」もテーマの1つとして,経済性に訴求した製品も展示された。
なかでも,RSNA 2013で発表され,米国内で臨床機が稼働し始めたデジタルPET/CT「Vereos PET/CT」(日本国内薬事未承認)や,同じく昨年発表され,RSNA 2014直前の11月25日にFDAを取得したばかりのスペクトラルCT「IQon Spectral CT」といった,従来装置と一線を画するフィリップス独自の製品が来場者の関心を集めた。またX線装置では,軽量なFPD「SkyPlate」やグリッドレス撮影を実現する技術“SkyFlow”を実装する一般撮影装置や移動型装置が展示された。このほか,超音波診断装置の新製品として,プレミアム装置「EPIQ」のデザインや機能を継承した次クラスの装置「Affiniti」(2014年10月日本国内発売)と,クリニックや往診で活用できるタブレット型超音波診断装置「VISIQ」(日本国内薬事未承認)を紹介した。
また,ユーザーなどの評価を基にしたBest in KLAS award 2014でMRI装置「Ingenia」などが受賞したことから,フィリップスは“Overall Performance Leader in Imaging Equipment”として表彰されたことがブースで紹介された。
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