RSNA2014 日立 - X-ray
機能性と安全性を考慮したデザインのX線シリーズ2機種を世界各国からの来場者にアピール
2014-12-2
さまざまな検査・治療支援に対応する
デジタルX線透視撮影システム「EXAVISTA」
Hitachi Healthcare Group(日立)のX-rayコーナーでは,機能性と安全性を考慮したデザインのX線シリーズ2機種を展示した。現在のところ同社のX線シリーズは米国での取り扱いはないが,アジアやヨーロッパからの参加者にも広くアピールするため,RSNAという世界中の人が集まる場でX線シリーズへの取り組みを紹介している。
RSNA初展示となる17インチ×17インチのFPDを搭載したデジタルX線透視撮影システム「EXAVISTA」は,コーポレートスローガン「Patient Friendly」をプロダクトコンセプトとし,オープンデザイン,高画質,被ばく低減技術を特長とした装置で,RSNA 2013で展示した「CUREVISTA」に次ぐクラスの装置である。近年増えている内視鏡などの周辺機器と組み合わせた検査を行えるように,シンメトリカルデザインによりテーブル周辺に術者が立って作業できる広いワークスペースを設け,多様な検査に対応できるようになっている。映像系はテーブルの端から端まで移動し,広範囲の領域をカバーする。加えて,テーブルは48cmの高さまで下げることができるため,ストレッチャーや車椅子などからの移乗も容易に行える。透視システム用の画像処理技術「FAiCE-V(Full Automatic Image Control Engine-V)」を採用しており,リアルタイムに見やすい透視・撮影画像を提供するとともに,詳細透視機能(オプション)による高画質と,パルス透視と画像に寄与しない波尾のカットによる被ばく低減も実現している。詳細透視機能は,撮影像と同等の高い解像度の透視像が得られ,IVR手技ではステントやガイドワイヤの視認性を上げて安全性の向上に貢献する。また,X線照射を従来の連続方式から,短いパルス線を照射・波尾をカットする方式に変更することで被ばく線量を低減した。
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RSNA 2013でプロトタイプを展示したワイヤレスFPD搭載移動型X線装置「Sirius Starmobile tiara」は,女性の診療放射線技師が増えている現状を受け,「女性にも使いやすい」をプロダクトコンセプトとして開発された。その特長は,スムーズな移動,容易なポジショニング,高い操作性である。本体幅はもっとも狭いところで48cm,支柱もスリムで,広い前方視野を確保できる装置デザインとした。また,5つの関節を備えた独自のパンタグラフアームにより,支柱よりも高い位置にX線管球を上げることができ,十分なSIDを取ることができる。使用可能なワイヤレスFPDは,サイズ,X線感度により5種類を用意しており,ユーザーが施設のニーズに合わせて選択することができる。
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