ITEM2023 島津製作所 取材速報
“Evolution, Innovation, Transformation”を新たに掲げ,予防から診断・治療・予後まで医療従事者とともに課題解決に取り組む姿勢をアピール
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2023-4-15
島津製作所ブース
島津製作所は,2023年度からの中期経営計画の策定に合わせ,新しいキャッチコピーとして“Evolution, Innovation, Transformation —solving challenges together”を掲げ,血管撮影装置や外科用X線TVシステム,診療所向けX線撮影装置などの新製品を中心に,X線撮影システム,ヘルスケアIT製品のラインアップを紹介した。
ITEM開幕直前にバイプレーンタイプが発売された血管撮影システムの最上位機種「Trinias」は,放射線科向け天井走行式シングルプレーン「Trinias C16s with SCORE Opera」の実機展示を行った。AI技術によりリアルタイムにノイズ低減とコントラスト強調を行う画像処理技術「SCORE Opera」が実装され,線量を低減しながら視認性の高い透視画像が得られるほか,操作性の向上や常に最新ソフトウエアを使用できるサービスが用意されている。
FPD搭載の外科用X線TVシステム「OPESCOPE ACTENO FD type」は,血管撮影装置などで高い評価を得ているリアルタイム画像処理技術「SCORE PRO Advance」を搭載し,低線量で高画質な画像で手技を支援する。また,カウンターバランス方式を採用したCアームや,フットスイッチなどのワイヤレス化など,操作性や清潔性を高めた工夫がなされている。
診療所向けのコーナーでは,新製品のX線撮影装置「X'sy Anesis」と無床診療所向け統合型電子カルテシステム「SimCLINIC T4 Cloud」を組み合わせて展示。X'sy Anesisは,電磁ロック方式採用によるX線管の水平軸回転時の操作性の向上や部位ごとに撮影条件が容易に設定できる視認性の高いデザインのコンソールなどにより,検査における操作負担を軽減している。
AI技術を活用したソフトウエアとして,骨粗鬆診断を支援する椎体計測ソフトウエア「Smart QM」をアピールした。椎体骨折判定に用いられるQM法の計測を,AIを用いることで自動初期設定かつ高速に実施でき,ニーズの高まる骨粗鬆症診療をサポートする。
また,ユーザーのニーズに合わせてDRを選択できる「DR “NEUTRAL”」が,3.0に進化し,組み合わせ可能なDRのラインアップが拡充したことをアナウンスした。実機を展示した回診用システム「MobileDaRt Evolution MX8 Version」では,コニカミノルタ社DR搭載時に動態撮影が可能な装置が出展された(薬機法未承認)。
このほか,放射線科受付システム「MERSYS-Ⅹ(ラジエーションパッケージ)」(W.I.P.)を展示し,検査待ち・呼び出し状況の案内システムと併せて,放射線科受付システムとしての提案を行った。RISとの連携により患者が自身で検査受付を行うことができ,放射線科窓口業務のDXを推進する。
●お問い合わせ先
社名:株式会社島津製作所
URL:https://www.med.shimadzu.co.jp/