ITEM2023 GEヘルスケア・ジャパン 取材速報
「SIGNA Hero」はじめ数々の新製品を披露し,新生GE HealthCareをアピール
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2023-4-16
GEヘルスケア・ジャパンブース
GEは2023年1月にヘルスケアなどの事業を完全分社化。ヘルスケア事業は,新たにGE HealthCareとしてスタートした。日本法人の社名には変更がないものの,今回のITEMは,新生GE HealthCareをアピールする機会となった。展示テーマには,“Introducing a new era of GE HealthCare“ を掲げ,ブースのメインカラーも従来の青から「compassion purple(コンパッション・パープル)」と呼ばれる紫色へと変更されて,入場者に新時代のGE HealthCareを印象づけた。
新製品としては,新開発のマグネットを採用した3T MRI 「SIGNA Hero」を紹介した。マグネットの重量を従来比較で約30%軽量化し,工事にかかるコストを削減する。また,稼働ヘリウム量を67%減らし,ランニングコストを抑えられる。MRIでは,「SIGNA Artist Evo」も紹介した。ガントリ開口径60cmの既存装置を70cmに拡大するアップグレード製品で,ソフトウエアも最新バージョンの「MR 30」が使用できる。
CTも最新の「Revolution Apex Elite」を披露した。ガントリの回転速度は世界最速の0.23s/rot。最新のハイパワーX線管を搭載している。また,寝台上の天井部に人工知能(AI)技術を用いた「Deep Learning カメラユニット」を配置し,自動ポジショニングにより検査の効率化・省力化を図れる。
核医学装置も新製品となる半導体検出器を採用したPET/CT「Omni Legend」を発表した。「Revolution Apex Elite」と同様にDeep Learning カメラユニットを採用している。シンチレータの素材にデジタルBGOを採用し,従来の2倍以上の感度向上を実現。また,AIを用いた画像再構成技術「Precision DL」によってノイズを抑えた高画質画像を提供する。
このほか,血管撮影装置でも新製品として,「Allia IGS 5」を発表した。最新のユーザーインターフェース「MyIQ」を採用している。また,外科用CアームX線撮影装置では,3D撮影が可能な「OEC 3D」を展示した。
ヘルスケアデジタルにおいても,新たなソリューションとして,画像診断支援AIソフトウエアの導入前評価・運用を支援する「Open AI VNA(OAV)」を紹介した。従来提供してきたVNAの仕組みを用いて,医療機関が画像診断支援AIを導入する際に行う評価などを支援する。マルチベンダーの画像ビューワで画像診断支援AIを試用できる。エルピクセル社,クレアボ・テクノロジーズ社,東陽テクニカ社と提携し,これらの企業が提供する画像診断支援AIソフトウエアを利用できる。ヘルスケアデジタルでは,導入施設が拡大する「コマンドセンター」も紹介した。
このほか,Women's Healthのコーナーでは,デジタルマンモグラフィ「Senographe Pristina」や自動乳房超音波診断装置「Invenia ABUS」を紹介。また,超音波診断装置としては,デュアルプローブを採用し,在宅医療などでも活用広がる「Vscan Air CL」などを展示した。
●お問い合わせ先
社名:GEヘルスケア・ジャパン株式会社
住所:東京都日野市旭が丘4-7-127
TEL:0120-202-021
URL:https://www.gehealthcare.co.jp/