ITEM2022 エムネス ブースレポート
医療支援クラウド“LOOKREC”の3D表示機能を中心に,場所にとらわれない働き方や医療連携を提案
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2022-5-9
エムネスブース
「いつでもどこでも安全に。クラウドで変える“働き方”と“医療連携”」をテーマにブースを展開したエムネスは,医療支援クラウド“LOOKREC”を活用した遠隔画像診断サービスや地域医療連携について,事例を踏まえて紹介した。同社は,現役の放射線診断専門医とGoogle出身の技術者が集結し,Google社とのパートナーシップの下に技術開発を行っており,人工知能(AI)の活用などにも積極的に取り組んでいる。今回のITEMでは,新たに追加された3Dビューワ機能(オプション)や現在開発中の病変検出AIアルゴリズムとの連携,病病 / 病診連携や臨床研究におけるLOOKRECの活用なども紹介され,LOOKRECの可能性の広がりが期待される展示となった。
●Google Cloud Platformを採用し,簡単・安全・安価に医療連携を実現する医療支援クラウド“LOOKREC”
LOOKRECは,Google Cloud Platform上に構築され,複数の医療従事者がリアルタイムにCTやMRIなどの画像を共有できるコラボレーションプラットフォームである。放射線科医が開発したビューワは,距離計測や位置の同期など,画像診断に必要な機能を網羅。また,Webブラウザ上で動作するため,インターネット接続端末があれば,時間や場所を問わず簡単に画像にアクセスすることができる。特別な機器の設置やソフトウエアは不要で,低コストな月額制を採用しているため初期費用無料で導入できるほか,ストレージ容量や利用ユーザー数は無制限となっている。さらに,「3省2ガイドライン」(厚生労働省,経済産業省,総務省が発行する2つのガイドライン)への対応や,国際規格に基づく「ISMSクラウドセキュリティ認証」の取得(2021年)によって,安全に運用できることも大きな特長である。
LOOKRECは医用画像のバックアップや,画像ストレージ用のPACSとしての活用などのほか,エムネスの「遠隔画像診断サービス」を利用することもできる。エムネスの画像診断センターには12名の常勤放射線診断専門医がおり,読影依頼や読影結果の参照もすべてLOOKRECを介して行うため,CD-Rなどへの画像データのコピーや郵送も不要である。
そのほか,今回のITEMでは,病病 / 病診連携による救急診療の効率化や多施設共同研究におけるLOOKRECの活用の実例が紹介された。
●LOOKRECにおけるビューワ機能の強化や現在開発中のAIを活用した技術などを紹介
LOOKRECの今後の展開として,ビューワ機能の強化が図られた3Dビューワ(薬機法未承認)が紹介された。従来のビューワでは2D画像しか表示できなかったため,3D再構成を行うためにはワークステーションでの処理が必要であったが,3Dビューワではクラウドストレージに保存したCT画像をブラウザ上で自動的にレンダリング処理し,表示することが可能となる。医師が診察中に,患者の前でリアルタイムに3D画像を構築し説明の補助として使用できるなど,3D画像をより身近なものとして活用できるようになることが期待される。
このほか,現在開発中の病変検出AIアルゴリズムとの連携機能として,頭部MRAによる脳動脈瘤検出のためのCAD(computer aided detection)が紹介された。頭部MRAの3D画像上でCADを適用することで,動脈瘤の候補が検出される。
●お問い合わせ先
社名:株式会社エムネス
住所:
〒734-0023 広島市南区東雲本町1-2-27 エムネスビル3F
〒105-7508 東京都港区海岸1-7-1東京ポートシティ竹芝オフィスタワー 8F
TEL:03-6453-0353
FAX:082-553-0884
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