ITEM2022 エクセル・クリエイツ ブースレポート
“Line-View”を中心として院内のデータを統合する「FORZ」シリーズの最新機能を展示
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2022-5-11
エクセル・クリエイツブース
エクセル・クリエイツは,統合型データ管理システム「FORZ(フォルツ)」シリーズのラインアップを中心に展示を行った。FORZは,画像情報システム(PACS)だけでなく,RISや各種レポート,検体検査,健診など,院内で発生するさまざまな情報を統合して,1つのサーバでワンストップに保存,管理して運用できる統合システムである。ブースでは,FORZの運用について,健診施設での読影システム,クリニックでの診療環境,マンモグラフィ向けの読影端末,検体検査システムなどのユースケースに合わせた構成を用意して,中規模医療機関からクリニックまでさまざまな環境で情報の管理が行えることをアピールした。そのほか,将来的なクラウド運用もにらんで開発したWeb版のビューワについて,計測等の機能を強化したことを紹介した。
●健診施設やクリニックなど規模や用途に合わせて柔軟に構築できる統合型データ管理システム「FORZ」
FORZシリーズには,PACS(画像),RIS(放射線),レポート,検体検査システム(LIS),健診システムなどの部門システムがラインアップされており,医療機関のニーズに合わせて必要なシステムを選択して導入し,統合システムとして運用できる。運用での核となるのが部門情報統合表示画面“Line-View”だ。Line-Viewでは,各部門システムのデータ(検査結果)を患者ごと(ID単位)に時系列でサムネイル表示し,全体の検査履歴を俯瞰して把握できる。FORZの「マルチモダリティPACS」のDICOM,非DICOMデータ(JPEGなどの汎用画像データ,スキャンデータ,文書ファイルなど),他の医療機関からの紹介状や検査画像などを患者IDに紐付けて一元管理できる。FORZの検体検査システムのデータや健診結果なども同一画面のタイムライン上で表示でき,患者情報を一覧で把握した診療をサポートする。マルチモダリティPACSは,電子カルテから自動連携やキー画像の貼り付けなど連携機能や,ショートカットキーなどを使った操作の効率性なども特徴だ。また,レポートシステムは,画像システムと連携した入力支援の機能や健診施設向けの専用機能,内視鏡レポート向けなど,検査種別や施設の規模や運用に合わせた柔軟なシステムを提供できる。入力画面と印刷用の帳票のレイアウトをそれぞれに用意して,入力しやすく見やすいレポートシステムを構築できる。展示では,上部消化管撮影の画像と検診データの読影にカスタマイズされたレポートを組み合わせた健診施設向けの端末構成を紹介した。健診では,大量の検査データに対して正確に効率良く業務を行うことが重要となるが,健診の読影向けに異常なしの所見が“次へ”ボタンをクリックするだけで入力されるようにして,手間を省き読影時間を短縮できることを紹介していた。
また,クリニック向けの構成では,クリニック向けの電子カルテシステムとして多くの導入実績を持つ油井コンサルティング製電子カルテ「ドクターソフト」と連携した構成の端末を展示した。電子カルテ画面でFORZのボタンをクリックすると,Line-Viewが起動して各種データが簡単に参照できることを紹介した。エクセル・クリエイツでは,ドクターソフト以外にもクリニック向けの電子カルテ各社との多数の連携実績があり,柔軟な対応が可能だ。
●GE社のマンモグラフィ装置のプロファイルやCADにも対応したマンモグラフィビューワ
エクセル・クリエイツでは,FORZの画像ビューワのラインアップとして“マンモグラフィビューワ”を提供しているが,2022年版の最新バージョンの新機能を紹介した。FORZのマンモグラフィビューワは,マンモ画像だけでなく乳腺エコーなどの画像の同時表示ができることなどが特徴である。FORZの画像ビューワは,キーボードのショートカットキーを利用した操作性とカスタマイズの自由度が高いことも特徴だが,マンモグラフィビューワではテンキータイプの専用キーボードに必要な機能を割り当てて,ワンボタンで操作できるようになった。また,最新バージョンでは,GE社のマンモグラフィに搭載されている階調表示である“シグモイド”やCADの結果表示などの対応を進めていることを紹介した。
●施設の規模や運用に合わせた柔軟なカスタマイズが可能な健診システム
FORZの健診システムは,契約管理機能,予約管理機能,帳票作成機能,進捗管理機能,結果入力機能などを備え,中規模健診施設(年間受診者2000〜2万人)を対象にしたシステムだ。健診システムでは,健診実施時の受診者の進捗状況管理や,予約から結果報告書の送付,フォローアップなどの工程管理機能も提供する。また,報告書などの帳票や検査結果の入力画面については,健診機関の要望に合わせてカスタマイズで対応できる。
検査システム(LIS)は,検体検査装置や外注検査のデータを管理でき,リアルタイム進捗管理“進捗モニター”による検査値のリアルタイムでの把握や依頼や結果報告の状況の把握などを可能にする。FORZの統合システムとリンクすることで,Line-Viewでの検査結果表示などが可能だ。
●Webビューワの機能の強化とクラウドPACSへの対応をアピール
昨年のITEM2021で発表されたFORZの画像システムのWebビューワも最新バージョンを展示した。Webビューワは,院内サーバに電子カルテの端末などからアクセスしたいという要望に対応してWebブラウザで参照を可能にしたものだが,今回の展示では計測などの機能が強化されアプリケーション版のビューワと同等の機能を備えていることをアピールした。同社では子会社のAIメディカル(株)で遠隔読影サービスを提供しているが,今後,遠隔読影サービスでのブラウザ版の利用や,PACSのクラウド化,院外からのデータ参照といった要望にも応えていく予定だ。
●お問い合わせ先
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