JRC 2022のオンライン開催が終了
—ウィズコロナ時代に向けた放射線医学のパラダイムシフトを予感

2022-5-19


5月16日にオンラインで行われたJRC 2022合同閉会式

5月16日にオンラインで行われたJRC 2022合同閉会式

JRC 2022のオンライン開催が5月18日(水)正午で終了した。4月14日(木)に始まったJRC 2022は,未来への潮流と変革“Radiology─A key for the paradigm shift”」をテーマに,現地開催がパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)を会場にして,4月17日(日)までの4日間行われた。オンライン開催は,現地開催後も継続され,1か月以上にわたって視聴できるようにした。
5月16日(月)には合同閉会式が行われた。第78回日本放射線技術学会(JSRT)総会学術大会の市田隆雄実行委員長(大阪公立大学医学部附属病院)が司会を務め,一般社団法人日本ラジオロジー協会(JRC)の金澤 右代表理事,第81回日本医学放射線学会(JRS)総会の村上卓道会長(神戸大学),第78 回日本放射線技術学会(JSRT)総会学術大会の白石順二大会長(熊本大学),第123回日本医学物理学会(JSMP)学術大会の西尾禎治大会長(大阪大学),2022国際医用画像総合展(ITEM 2022)を主催する一般社団法人日本画像医療システム工業会(JIRA)の山本章雄会長がオンラインで参加。閉会に当たって挨拶した。

合同閉会式には4団体の会長・大会長が参加

合同閉会式には4団体の会長・大会長が参加

 

金澤JRC代表理事は,ウィズコロナの中で数多くの企画を実行できたことは評価できることだと述べ,4団体の会長・大会長のほか,関係者に謝意を示した。そして,ロシアのウクライナ侵攻が続く中,JRCを開催でき平和であることの喜びを感じるとともに,放射線が平和のために利用されることを示す良い機会になったと述べた。
次いで,村上JRS総会会長が挨拶し,新型コロナウイルス感染症流行の中で検討を重ね,現地開催できたことは高い評価を得ていると話した。その上で,オンライン開催も含めた登録者数が約6500人と過去最高を記録したと説明した。
3番目に挨拶した白石JSRT総会学術大会大会長は,約4200人の参加登録があったと報告した。オンライン開催でも臨場感を味わえるようにするために,ITEM 2022の機器展示の情報などを配信する「JRCTube」をはじめとした新たな取り組みを紹介。今後さらに魅力的で刺激的な学術大会に発展してほしいと述べた。
西尾JSMP学術大会大会長は,約850人の登録があったと報告した。そして,最先端の成果を世に出して患者に届けることが学会の目標であり,今後は臨床現場のニーズをキャッチアップして,レベルの高い研究を行いパラダイムシフトにつなげることをめざすとして,JRC 2022がその機会になったとまとめた。
続いて,山本JIRA会長は,前年比180%となる1万1153人がITEMに入場し,熱気を感じたと述べた。さらに,現地とオンラインのハイブリッド開催とすることで相互に価値を高めることができたとして,今後ますますの発展に向けて各学会と協力して新しい潮流をつくり,変革に挑戦したいと述べて,挨拶を締めくくった。
なお,CyPos賞は,5月10日(火)に発表され,JRC 2022のWebサイト上で公開されている。

JRS CyPos賞
https://entry.convention.co.jp/jrc2022/award_jrs.html

JSRT CyPos賞
https://entry.convention.co.jp/jrc2022/award_jsrt.html

JSMP CyPos賞
https://entry.convention.co.jp/jrc2022/award_jsmp.html

次回,JRC 2023 は,「Be a Game Changer in Medicine with Radiology」をテーマに,4月13日(木)~ 16日(日)の日程で,パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される。る第82回JRS 総会会長は粟井和夫氏(広島大学),第79回JSRT総会学術大会大会長は市田氏,第125回JSMP学術大会大会長は阿部慎司氏(茨城県立医療大学)が務める。


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