ITEM2019 日本電気硝子 ブースレポート
シェアナンバーワンを誇る水拭き可能な放射線遮蔽用ガラス「LXプレミアム」を展示
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2019-5-8
日本電気硝子ブース
日本電気硝子は,放射線遮蔽用鉛ガラス「LX」の生産開始60周年を迎え,信頼と実績を積み上げてきた歴史を紹介した。また,2019年は,カバーガラス付きの次世代型放射線遮蔽用ガラス「LXプレミアム」の販売開始から10年を迎えた節目の年でもあり,ブースではその高い透明性をアピールした。このほか,LXプレミアムを連結した幅4mを超える“超ワイドビュー観察窓”や,放射線遮蔽用鉛ガラス「LX-57B」などの展示を行った。
●「LXプレミアム」で,視認性に優れた検査環境を構築
LXプレミアムは,2009年の販売開始以来,カバーガラス付き放射線遮蔽用ガラスとして高い評価を得てきた。放射線被ばくから医療従事者を守るだけではなく,高い透明度,衝撃安全性,メンテナンスフリーの両立を実現した高機能ガラスである。
LXプレミアムは優れた放射線遮蔽性能と可視光透過率を持つ放射線遮蔽用鉛ガラスである「LX-57B」の両面に特殊カバーガラスを合わせた多層構造になっており,薬品の飛散や水拭きなどによるガラス表面の“くもり(ヤケ)”が発生しない。水拭きだけでなく,市販のガラスクリーナー,洗剤を使用したクリーニングも気軽に行える。滅菌消毒,薬品飛散除去も容易で,頻繁に人が出入りする扉の窓に皮脂の付着などを気にせずスリットとしてはめ込むことができ,放射線遮蔽性だけでなく,扉開閉時の安全性に寄与する。
また,高い透明度を有していることから,検査前後の室内の様子,検査中の被検者の顔色など,小さな変化に早く気づくことが可能で,CT室,IVR-CT室,血管造影室などの観察窓に採用されている。
●LXプレミアムを連結した観察窓で広い視界と高い安全性を確保
LXプレミアムの最大寸法は,1200mm×2600mmであるが,連結することで窓面積を幅広くとることができる。ブースでは,最大寸法のLXプレミアムの両側に1200mm(高さ)×800mm(幅)を連結した“超ワイドビュー観察窓”を展示し,安全な検査環境を提案した。連結することで3m以上のワイドな観察視野を確保できるようになり,医療従事者の放射線被ばく低減と高い安全性を両立する。LXプレミアムを数センチ重ね合わせることで,高い透明度を保持して,視界を妨げることがなく検査室内を観察できる。
LXプレミアムの連結窓は,導入施設から高い評価を得ており,ブース内ではその実例を紹介していた。
●移動式「LX防護衝立」は,手軽な取り扱いを実現
LXプレミアムを用いている移動式LX防護衝立は,水拭きが気軽にできることが特長である。頻繁に衝立の移動を行う施設にとって,移動時にガラスに触れてもすぐにクリーニングできるため利便性が高い。医療従事者を放射線から防護するとともに,透明度の高いガラスを通して良好な視野が得られるので,正確かつ迅速な診療に寄与する。
LX防護衝立には,今回展示された衝立の上部半分がLXプレミアムの「L-Bタイプ」をはじめ,衝立全面がLXプレミアムの「L-Aタイプ」など計4タイプをラインアップ。化粧板はブルー,クリーム,ステンレスの3種から選べ,検査室や施設空間に応じた組み合わせができるようになっている。
●γ線遮蔽に効果的な鉛ガラス「Pro-GR」を用いた「GRプレミアム」
LXプレミアム,LX-57Bとともに,鉛ガラスPro-GRが展示された。LX-57Bより高い放射線遮蔽性能を有し,酸化鉛(PbO)を約70wt%含む鉛ガラス。一般医療用X線よりも透過性が高いγ線遮蔽に効果的なガラスである。このPro-GRに特殊カバーガラスを合わせたものをGRプレミアムとして展開しており,PET検査の観察窓などに採用されている。ガラス表面はLXプレミアムと同様に,薬品の飛散や水拭きなどによる“くもり(ヤケ)”が発生しない。
●お問い合わせ先
電気硝子建材株式会社
住所:〒130-8513 東京都墨田区立川4丁目15-3
TEL:03-3632-7721
URL:https://www.negb.co.jp/