ITEM2018 コニカミノルタジャパン 取材速報
「人に臨む,未来に挑む」というテーマの下,「AeroDR fine」をはじめ,X線,ヘルスケアIT,超音波などで製品・技術を展示
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2018-4-15
コニカミノルタジャパンブース
コニカミノルタジャパンは,「人に臨む,未来に挑む。IMAGING at the front, INNOVATION for the future.」をテーマに掲げて展示を行った。2017年は,遺伝子診断企業の米国アンブリー・ジェネティクス社,創薬支援企業の米国Invicro社を立つ続けに買収し,プレシジョン・メディシンに向けた取り組みを強化している。一方で,パナソニック メディカルソリューションズ(株)を買収し,放射線領域における事業も拡大させている。このような成長を続ける中にあって,ブース内では,「人に臨む」という医療の原点,「未来に挑む」という技術革新への挑戦する姿勢を示した。X線,ヘルスケアIT,超音波という主力事業を中心に,women’s health,医療安全,ケアサポートソリューションなど,臨床,検診,読影の現場で最前線の医療に取り組む医療者に向けた製品・技術をPRした。
X線では,第3世代へと進化したワイヤレスDRの「AeroDR fine」にフルサイズ(17インチ×17インチ),四切サイズ(10インチ×12インチ)が追加され,ラインアップが拡充したことが紹介された。AeroDR fineは,世界最高レベルの100μmという画素サイズによる高画質と,IPX6,ミルスペックの堅牢性,そして軽量で持ち運びがしやすいという特長を持つ。AeroDR fineの高画質を生かし,さらに有用な情報を提供するための画像処理エンジン“REALISM”が,被検者の体重などに応じて最適処理を行う“REALISM tune”となった。このほか,X線関連では,単純X線撮影から胸部の動的変化の定量化や肺機能を可視化する“胸部動態解析技術”(W.I.P.)も紹介していた。また,AeroDR fineの検査データを収集して,写損の低減などに活用できるサービス「Aero Remote」のデモンストレーションも行われた。
ヘルスケアITでは,遠隔読影や地域連携向けの製品として,「CloudViewing-Pro」のPRが行われた。施設外にいる医師がiPad上で画像を観察できるシステムで,サーバサイドレンダリングによりMPRなどの高度な画像処理でも高速に表示できる。また,検像システムの「NEOVISTA I-PACS QA」では,線量情報と画質判定結果をデータベース化し,線量管理を行えるようになった。2018年度の診療報酬改定で新設された画像診断管理加算3において,線量管理が施設基準に含まれていることから,算定施設にとっては有用な機能である。
超音波では,2018年3月に発表された「SONIMAGE MX1」「SNiBLE yb」が紹介された。SONIMAGE MX1は在宅診療,SNiBLE ybは整形外科に対応したPOC超音波装置である。従来機種の「SONIMAGE HS1」の機能を受け継ぎ,さらに音響ノイズを抑制する“Dual Sonic”により高画質を図っている。
women’s health向けのソリューションとして,「NEOVISTA I-PACS CAD typeM」とSONIMAGE HS1などの超音波診断装置を組み合わせた「CAD Navi」を紹介した。NEOVISTA I-PACS CAD typeMでマーキングされた箇所を重点的に走査することで診断精度の向上が図れる。このほか,介護施設向けにセンサとカメラで入所者の見守りを行う「ケアサポートソリューション」,ガンマナイフなど放射性同位元素を所有する施設向けに盗難防止とテロ対策用監視カメラ「MOBOTIX Q26/M16」などもPRしていた。
●お問い合わせ先
社名:コニカミノルタジャパン株式会社
住所:〒105-0023 東京都港区芝浦1-1-1 浜松町ビルディング
TEL:03-6324-1080
URL:http://konicaminolta.jp/healthcare/