大友JRC代表理事らが出席し,JRC2017の合同開会式が行われる

2017-4-15


JRS,JSRT,JSMP,JIRAの4団体による合同開会式

JRS,JSRT,JSMP,JIRAの4団体による合同開会式

4月14日(金)13時からパシフィコ横浜会議センターのメインホールにおいて,合同開会式が行われた。今回のJRCのテーマは,「極めよう放射線医学,広げよう放射線診療(To the Summit of Radiology, To the Horizon of Radiology)」であるが,合同開会式では,このテーマに込められた思いが,4団体の各会長,大会長の基調講演の中で語られた。

恒例となったアンサンブルデュナミスの演奏で幕を開けた合同開会式では,日本ラジオロジー協会(JRC)の大友 邦代表理事(国際医療福祉大学),第76回日本医学放射線学会総会(JRS)の角谷眞澄会長(信州大学),第73回日本放射線技術学会総会学術大会(JSRT)の宮地利明大会長(金沢大学),第113回日本医学物理学会学術大会(JSMP)の野田耕司大会長(放射線医学総合研究所),2017国際医用画像総合展(ITEM in JRC 2017)を運営する日本画像医療システム工業会(JIRA)の小松研一会長が出席。司会進行を藤永康成JRS実行委員長(信州大学)が務めた。

まず,大友JRC代表理事が挨拶に立った。大友JRC代表理事は,JRC2017が開催できることを,放射線医学,放射線診療にかかわってきたものとしてうれしく思うと述べた。そして,3学会の会長,大会長,JIRA会長などの関係者,参加者に感謝の意を伝え,関係者の努力に報いるためにもJRC2017を満喫し,情報発信・共有をして,放射線医学の頂点を“極める”,放射線診療のすそ野を“広げる”ための方向性をつかみ取ってほしいとまとめた。

次いで,基調講演に移った。最初に登壇した角谷JRS会長は,信州大学が取り組んできた肝がんに対するMRI診断,造影剤を用いた肝病変の血流動態解析について解説。ダイナミック造影MRIの時間分解能を上げるために取り組んだ3D Radial VIBEとKWICによる肝細胞がんの高速撮像や造影CTによるバーチャルダイナミックCTを紹介した。

2番目に基調講演を行った宮地JSRT大会長は,今回のJSRTを“Prime Meeting”と位置づけ,“Globalization”“Interdisciplinarity”“Gender equality”を3つを柱として,AIなどをテーマにしたプログラムを設けたと述べた。そして,“Pay it forward”という言葉を用いて,人と育てることが今回の大会の重要な目的であると説明した。

3番目に登壇した野田JSMP大会長は,荷電粒子線を用いた放射線治療をテーマに講演した。野田JSMP大会長は技術開発の歴史を紹介した上で,炭素イオン線を用いる重粒子線治療施設である放射線医学総合研究所のHIMACや,呼吸同期三次元スキャニング照射法などを解説した。

最後に講演した小松JIRA会長は,今回のITEMは161社(前回158社)が出展し,展示面積は9155m2(前回は8924m2)になったと報告。さらに産業界の立場から医療介護分野へのICTの活用が重要との見方を示し,サイバーホスピタル構想を紹介した。

恒例となったアンサンブル デュナミスの演奏

恒例となったアンサンブル デュナミスの演奏

 

 

大友 邦 JRS代表理事

大友 邦 JRS代表理事

角谷眞澄 JRS会長

角谷眞澄 JRS会長

宮地利明 JSRT大会長

宮地利明 JSRT大会長

     
野田耕司 JSMP大会長

野田耕司 JSMP大会長

小松研一 JIRA会長

小松研一 JIRA会長

司会:藤永康成 JRS実行委員長

司会:藤永康成 JRS実行委員長


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