JRC2017 CyPos賞合同表彰式・合同閉会式
高い頂をめざし,すそ野を広げた4日間,ITEMは過去最多の入場者数を記録
2017-4-16
合同閉会式
JRC2017は,4月16日(日)に最終日を迎えた。4日間の日程を終え,15時からパシフィコ横浜会議センター・メインホールで,CyPos賞合同表彰式と合同閉会式が行われた。
まず,恒例となった学会会員,ITEM出展企業関係者で構成されるJRC2017 Festival Orchestraのミニコンサートで場内が盛り上げられた。今回も岡 輝明氏(関東中央病院臨床検査・病理科)が指揮を務め,ビゼー作曲の「カルメン」第1幕への前奏曲と,エルガー作曲の「威風堂々」第1番が演奏され,場内からは大きな拍手が起こった。
演奏後には,第73回日本放射線技術学会(JSRT)総会学術大会実行委員長の松原孝祐氏(金沢大学)が司会を務め,3学会のCyPos賞受賞者の発表と表彰,そして合同閉会式に移った。
合同閉会式で挨拶した日本ラジオロジー協会(JRC)の大友 邦代表理事(国際医療福祉大学)は,3日間天候に恵まれた上に,桜の花の下で,JRC2017が行われ,成功裏に終えられたことについて,関係者に感謝の意を述べた。また,第76回日本医学放射線学会総会(JRS)の角谷眞澄会長(信州大学),第73回日本放射線技術学会総会学術大会(JSRT)の宮地利明大会長(金沢大学),第113回日本医学物理学会学術大会(JSMP)の野田耕司大会長(放射線医学総合研究所),2017国際医用画像総合展(ITEM in JRC 2017)を運営する日本画像医療システム工業会(JIRA)の小松研一会長も,それぞれの挨拶で,関係者や参加者への感謝の言葉を口にした。また,小松JIRA会長からは,ITEMの参加者数が過去最多となる2万2810人を記録したことが報告された。今回のテーマは,「極めよう放射線医学,広げよう放射線診療(To the Summit of Radiology, To the Horizon of Radiology)」であったが,角谷JRS総会会長は,テーマを考えるにあたり,信州の山々を見て,高い頂の山(極めよう放射線医学)には,大きなすそ野が広がっている(広げよう放射線診療)との言葉が浮かんだと述べている。今回のJRCが今後,わが国の放射線医学をさらなる高みへと引き上げ,放射線診療の広がりにつながっていくことが大いに期待される。
合同閉会式には,次回JRC2018の3学会の会長・大会長も出席した。第77回JRS総会の会長は今井 裕氏(東海大学),第74回JSRT総会学術大会の大会長は錦 成郎氏(天理よろづ相談所病院),第115回JSMP学術大会の大会長は小口 宏氏(名古屋大学)が務める。会期は2018年4月12日(木)~15日(日)の4日間(ITEMは13日から3日間)。テーマには「夢のような創造科学と人にやさしい放射線医学(Innovative Science and Humanism in Radiology)」が掲げられた。このテーマには,人工知能に代表されるような技術進歩が放射線医学の歩みを進めているが,一方で放射線医学は患者中心に行われなければならないとの意味が込められている。新しい技術が人にやさしい放射線医学にどのように貢献していくか,多くの発表,討論が行われるに違いない。
●CyPos賞受賞者
●第76回日本医学放射線学会総会(JRS)
●第73回日本放射線技術学会総会学術大会(JSRT)
●第113回日本医学物理学会学術大会(JSMP)
●合同閉会式
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