ITEM2014 GEヘルスケア・ジャパン 取材速報
待望の最新鋭ハイエンドCT「Revolution CT」をはじめ,“医療の未来”を見据えた製品・技術を披露
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2014-4-13
GEヘルスケア・ジャパン ブース
GEヘルスケア・ジャパンのテーマは,“Advancing healthcare...together.〜お客様とともに医療の未来を~。このテーマの下に,新開発のCT「Revolution CT」など,最新の製品や技術を来場者に披露した。CTとMRIは,それぞれ専用の展示室を設けて,“Reservation PASS”により登録を行った来場者がプレゼンテーションに参加できるスタイルをとった。また,2日目には,ブース内のLiver Solutionのコーナーにおいて,川上 潤代表取締役社長・CEOがプレゼンテーションを行い,肝疾患ソリューションを強化することを発表した。肝疾患の関連製品の導入実績を現在の300件から2017年までに1000件へ伸ばすことがアナウンスされた。
ITEM会場でも最も注目を集めた製品の1つであるRevolution CTは,ハイエンドクラスのCTとして,昨年の北米放射線学会(RSNA 2013)で発表された。日本の日野工場で生産される3D Collimatorなどの最先端のハードウエアを採用したRevolution CTは,分解能,カバレッジ,ガントリ回転速度というCT技術の重要な要素すべてで,最高レベルを実現。高分解画像を実現するGemstoneを採用した検出器は,16cmのカバレッジを持ち,ガントリは0.2s/rotという高速回転が可能だ(現在は0.28s/rotで,バージョンアップで対応する予定)。また,逐次近所画像再構成法には,ASiRとVeo両者の長所を持つ“ASiR-V”が搭載される。
MRIは,「Discovery 750w 3.0T Expert」が展示され,昨年発表された静音化技術である“SILENT SCAN”と最新ソフトウエアの“DV24”のプレゼンテーションが行われた。SILENT SCAN搭載装置は,2014年4月の時点で全国で29台が稼働しており,高い評価を得ている。特に小児検査での有用性が報告されている。また,SILENT SCANのMRAは,ステント留置術後のフォローアップにおいて高画質を提供しており,静音化だけでなく,画質面での評価が高い。DV24では,局所のみ隆起させることで,DWIやDTIで高分解能で歪みのない画像を提供する“FOCUS”などのアプリケーションが紹介された。
血管撮影装置では,昨年のITEMで発表された「Discovery IGS 730」がPRされた。30cm×30cmのFPDを搭載。自動走行式Cアーム“Wide Bore 3D”のフレキシブルな稼働によりハイブリッドORなどで麻酔医などの術者の動きを妨げずに,TAVIなどのIVRや外科的手術の手技を支援する。3Dロードマップ機能では心臓用の“Heart Vision”,術前シミュレーションソフトウエアではTAVI用の“Valve Planning”を搭載している。このほか,被ばく線量管理レポート機能である“Dose Map”も紹介していた。リアルタイムに線量を管理し,設定した線量を超えた場合は,装置モニタ上にポップアップで線量が多い部位の画像が表示される。
核医学関連では,βアミロイドイメージングの国内市場開拓に取り組み,「FASTlab」でのFlutemetamolの合成や日本メジフィジックス社からの同薬剤の供給をめざすことが紹介された。また,PETの画像再構成技術として,SUV値を向上し,高い定量性を実現する「Q.Clear」を発表した。従来技術に比べ画質が約2倍良くなる。「Discovery PET/CT 610」と「Discovery PET/CT 710」に搭載できる。
ヘルスケアIT関連では,クラウド型外部保存サービス「医知の蔵」が新バージョンとなり,「医知の蔵2.0」へと進化したことが発表された。料金体系を見直し,より導入しやすくなったという。
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