ITEM2014 EIZO ブースレポート
手術室向け画像表示モニター「RadiForce LS580W」をはじめ,医療現場の各シーンに最適なモニターソリューションを提案


2014-4-23


EIZO ブース

EIZO ブース

EIZOは,映像のプロフェッショナルとして,「Enjoy EIZO's Hospitality」をブーステーマに,医療におけるモニターソリューションを提案した。ブース内では,各カテゴリにおいてもっとも提案したいモニターの展示に絞り,“おもてなし”をキーワードに,導入前から導入後までのトータルサポートをアピールした。
6月に発売予定の手術室向け高画像58型画像表示モニターRadiForce LS580Wは,1つの大型モニター内に各映像を集約表示できる。より快適な画像表示を支える周辺システムとともに,スムーズな操作性と作業効率の向上を紹介した。また,複数モダリティから得られる医用画像を同時表示できるマルチモダリティモニター「RadiForce Multi-Series」の新製品や電子カルテ画像表示モニターなども展示。さらに,4つのテーマでテクニカル・コンサルティングが実施され,期間中多くの相談者がブースに訪れていた。(4月12日取材)

●手術室向け58型画像表示モニターRadiForce LS580Wがまもなく発売

従来機種より表示面積が5%拡大したRadiForce LS580W

従来機種より表示面積が5%拡大した
RadiForce LS580W

手術現場では,映像情報をモニターに表示し治療を行う機会が増えている。手術室向けの「RadiForce L&E-Series」では,手術における映像装置の進化とともに,複雑になる機材の信号配信経路や保守などの導入時や運用における負担が少なく,安全で信頼性の高い画像表示ソリューションを提供する。6月に発売を予定しているRadiForce LS580Wは,従来機種の56型モニターよりもベゼルを細くすることで,同じ800万画素の表示を維持しながら同等重量と外形寸法で表示面積を5%拡大した。モニター間の色味など表示の違いがなく,ベゼルレスにより各画像の視認性が高まり,手技を支援する。
また,信号配信マネージャー「LMM0802」は,8つの映像を集約して1つのモニター上に表示させる。術者の好みや用途に応じた画面レイアウトが可能。各画面の表示レイアウトは,信号配信デバイスのタッチパネルコンソール「CID1000P」によって,またiPad miniなどで遠隔操作による切り替えが容易に行える。

最適な画面レイアウト表示をするための信号配信マネージャーLMM0802(左)と信号配信デバイスCID1000P(右)

最適な画面レイアウト表示をするための信号配信マネージャーLMM0802(左)と
信号配信デバイスCID1000P(右)

 

●新しいデザインで患者にやさしいマルチモダリティモニターシリーズを紹介

空間占有率を大幅カットした新しいデザインを採用したRadiForce RX650(左),従来デザインのRX440(右)

空間占有率を大幅カットした新しいデザインを採用したRadiForce RX650(左),従来デザインのRX440(右)

「RadiForce Multi-Series」は,マルチモダリティに対応している。近年のモダリティの高性能化に伴い,さまざまな機種から膨大な画像データが日々発生するようになった。Multi-Seriesは,医療現場の円滑なワークフローを実現するために,1台のワイド画面上に複数の異なるモダリティ画像の表示が可能。複数のモニターを並べて使用した場合と比べレイアウトの自由度が高く,医用画像を効率良く観察できる。また,独自技術“Hybrid Gamma”機能によって,同一画面内のモノクロとカラー画像の表示エリアを自動判別し,画像ごとに最適な輝度と階調で再現するハイブリッド表示が可能である。
ブースでは,超高解像度ワイドカラーモニター8Mピクセル,79cm(31.1)型「RX850」,6Mピクセル,76cm(30)型「RX650」,4Mピクセル,76cm(29.8)型「RX440」の3機種を展示。RX850とRX650は新デザインを採用。特にRX850は,同社従来機種に比し,同じ解像度を維持しつつ外形を縮小することで空間占有率の37%削減を実現した。読影作業に集中できるよう,ベゼル部分には黒色を採用しているが,モニターの側面には環状に白色を配したことで清潔感と軽量感を演出。外形は,患者の心理的不安を低減するため,モニターの四隅を丸くしている。
RX850は,米国食品医薬品局(FDA)の510(k)for Mammographyを取得。デジタルマンモグラフィ専用の5Mピクセル,54cm(21.3)型モノクロモニター「GX540」とともに,カラー液晶での乳がんの読影ソリューションとして提案した。

FDA510(k) for Mammographyを取得したマルチモダリティモニターRadiForce RX850

FDA510(k) for Mammographyを取得したマルチモダリティモニターRadiForce RX850

 

●RadiForce MX-Seriesのタッチパネルモニター「MS235WT」

電子カルテ画像表示モニターの「RadiForce MX-Series」に,DICOM Part14に準拠した2Mピクセル,58cm(23)型タッチパネル装着カラー液晶モニターMS235WTが加わった(タッチペン付属)。Windows 8に対応し,拡大縮小(ピンチアウト・ピンチイン)など指を使っての直接的なマルチタッチ操作が可能。フルフラットデザインを採用したことで,画面の隅までタッチ操作が容易である。また,液晶画面に付いた汚れも拭き取りやすく,清潔に保つことができる。

マルチタッチ操作が可能なMS235WT

マルチタッチ操作が可能なMS235WT

 

●テクニカル・コンサルティングで,最適なモニター環境の提案と品質管理で医療の質の維持をトータルサポート

EIZOは年間を通じ,医師・診療放射線技師・病院情報システム管理者を対象に,モニターの導入前から導入後までのトータルサポートに積極的に取り組んでいる。ITEM2014では,少人数制で,リプレイスや日常運用での疑問・相談などについて,「モニターの動向と最新技術トレンド」「モニターのリプレイス時期を見極める」「モニター機能を活用した簡単品質管理」「ガイドラインに基づいた品質管理の実践」の4つのテーマを設け,テクニカル・コンサルティングを行った。

4つのプログラムでテクニカル・コンサルティングを実施

4つのプログラムでテクニカル・
コンサルティングを実施

 

●お問い合わせ先
EIZO株式会社
住所:本社 〒924-8566 石川県白山市下柏野町153番地
TEL:営業1部 メディカル課 03-5715-2014
URL:http://www.eizo.co.jp/


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