東芝メディカルシステムズ・東芝医療情報システムズブース

「Improving the Quality of Life」をテーマに掲げて展示を行った東芝メディカルシステムズ と東芝医療情報システムズ は，クラウドサービスの「Healthcare@Cloud」，病院向け医療情報システム（HIS）の「HAPPY」シリーズ，診療所向け医事会計・電子カルテ一体型システム「TOSMEC Aventy」などを中心に展示を構成した。

Healthcare@Cloudは，PACS「RapideyeCore」の画像データのうち，中・長期保存の過去データをそれぞれ「Nearline」と「Frozen」という階層に分けて，データセンターに保存する。スマートプリフェッチ機能により，院内サーバのデータを参照しているような，シームレスな運用環境を実現している。また，放射線科医が外出先からタブレットで画像診断支援を行うといった運用も可能にしている。このHealthcare@Cloudを利用することにより，サーバの増設などのコストが削減され，病院経営にも寄与する。7月18日には，出展者プレゼンテーションセミナーにおいて，Healthcare@Cloudのファーストユーザーである医療法人住友別子病院放射線科部長の加藤　勤氏による「クラウド型PACSにおける財務状況を圧迫しないシステムの実践」と題した講演が行われた。

Healthcare@Cloudの説明パネル

セミナーで講演する 加藤　勤氏

Healthcare@Cloudによりタブレットでの画像診断支援が可能

病院向けHISの「HAPPY」シリーズでは，病院向け歯科電子カルテシステム「HAPPY ACTIS-ERD」が注目を集めた。口腔歯科を診療科に持つ大学病院や地域中核病院において，医科電子カルテシステムとシームレスに連携する。大規模病院向け電子カルテシステムの「HAPPY ACTIS」はもちろんのこと，富士通やNECなどのシステムとも連携する。

歯科電子カルテシステムHAPPY ACTIS-ERD

また，診療所向けの医事会計・電子カルテ一体型システムである「TOSMEC Aventy」は，今回が初出品となる。ショートカット機能による容易な文字入力が特長。また，ワイド画面のため，会計入力と患者情報，過去カルテと現在のカルテなどを，それぞれ並べて表示することができるなど視認性に優れており，業務効率を向上する。今回の展示では，マウスとキーボードを使わないペンタッチだけでの操作が可能なタイプも紹介していた。オプションで画像ファイリングシステムを組み合わせることもできるほか，タブレット端末からの実施入力などにも対応している。

画像ファイリングシステムを付加できるTOSMEC Aventy

健診センター向けには，「総合健康管理システムC&I-win/sys PREST」を新製品としてPRした。PACSとも連携させることができ，健診向けレポートシステムによる効率的な読影を支援する。

健診業務の効率化を支援するPREST

このほか，東芝テックの薬剤登録システム「Medi Regi」なども注目を集めた。

バーコードによるスキャンを行うMedi Regi