ファイルメーカー,医療現場のさまざまな課題を解決するFileMakerソリューションを展示
2012-7-19
10社が集まったファイルメーカーブース
ファイルメーカーブースでは,今年もFileMakerを使った医療システムやソリューションを開発するパートナー(FBA )10社による展示を行った。出展したのは,ジェネコム ,ジュッポーワークス ,バルーンヘルプ ,イエスウィキャン ,アルファシステム ,エクスインターナショナル ,三栄メディシス ,ソフトクオリティ ,テクニカル・ユニオン ,両備システムズ 。
【三栄メディシス
】
レセプトコンピュータのレセプト電算データをクラウド(s-Cloud365,ソフトバンクのホワイトクラウドを利用)に保存し、FileMaker Goで作成した「smart viewer」でiPadでのデータの参照や入力を可能にしたクラウド型診療情報閲覧システムを展示。月額通信費として4800円(税別,ソフト保守料込),smart viewerは9万5000円(8月31日まで2か月間無料体験,その後5万円で購入できるキャンペーンを実施中)。
【イエスウィキャン
】
iPadとバーコードリーダーで患者認証、投薬確認などか行える医療用バーコード認証システム「認証くんPro」を紹介した。USBやBluetoothのバーコードリーダーをiPadと接続し,医薬品や医材のバーコードを読み取りマッチングを行うことで取り違えなどを防ぐ。FileMakerベースのアプリケーションで安価で柔軟性の高い開発が行えること,iPadなど携帯型端末でベッドサイドなど場所を選ばずに使用できるのが特徴だ。
【ソフトクオリティ
】
FileMakerによる超音波検査レポートシステムを展示。超音波や内視鏡などの検査レポートを作成するシステムで,部位や診療科ごとのレポートフォーマットを用意するほか,医療機関の運用に合わせたカスタマイズ,導入後のレイアウト変更などにも柔軟に対応する。また,動画像を含めた画像取り込み、ペンタブレットを使った画像へのアノテーションなど,ほかのアプリケーションと連携した構築ができるのも特徴だ。
【両備システムズ
】
両備システムズの電子カルテシステム「OCS-Cube CL」では,FileMakerとの密なデータ連携を実現しており,ユーザーの運用環境に合わせて栄養管理指導や紹介状などさまざまな文書を電子カルテデータと連携して作成できるほか,確定した文書をPDFとして電子カルテで管理できるなど,統合的な診療情報の管理が行えることが特徴だ。名古屋記念病院,山陰労災病院などでFileMakerとの連携によるシステム構築が行われている。
【バルーンヘルプ
】
在宅医療にかかわるさまざまな職種がコラボレーションして利用できる在宅医療支援システム「おひさまシステム」を展示した。データセンターにサーバを置いて,Web共有サービスとして利用することで,どこからでもアクセスでき,在宅患者に対する診療記録や家族の情報,介護サービスの利用状況などを職種を越えて共有することができる。メッセージの送信や掲示板(ウォール)機能なども搭載しSNSのように利用できることが特徴だという。