日立オムロンターミナルソリューションズ,空中でのボタン操作によるタッチレスソリューションを実現する空中入力装置を販売開始
2020-10-15
日立オムロンターミナルソリューションズ(株)は,クリーンな非接触操作を実現する空中入力装置を10月1日から販売開始した。今後複数の企業により様々な用途で導入が進められる予定。10月15日,空中入力装置の第一号が当社製の自動受付精算機に搭載して,愛知県のクリニックで稼働開始する。
日立オムロンターミナルソリューションズは2020年5月に医療機関や金融機関,公共施設,交通機関,工場等の幅広い分野で設置される機器向けに空中入力装置を開発した。7月から複数の場所で実証実験を行い,その結果を踏まえて,更なる認知性や操作性の向上などの改善を実施した。
現在,様々な分野での活用に向けて,複数のベンダー企業で自社製品へ空中入力装置を搭載する計画を推進している。さらに選択肢が多いボタン操作にも対応できるようにブラッシュアップし,ATMをはじめとする様々な装置に搭載できるタッチレス製品のラインアップを今後拡充していく。
日立オムロンターミナルソリューションズは,これまで培ってきたセルフサービス機器などのセンシング技術やメカトロ技術などを活かし,タッチレス,リモート,セルフ化などを支援するソリューションを拡充するなど,安全・安心・快適な社会づくりに貢献する製品を提供していく。
●製品化した空中入力装置の特長
本装置は各種上位装置と接続しタッチレスでの入力をサポートする端末であり,以下の特長を有する。
(1)くっきり見やすい空中像に手を「押す(かざす)」「めくる(スワイプ)」の2種類のアクションで操作することができる。
(2)機器に触れないので接触感染リスクを低減するとともに,機器の汚れを低減し,清掃時間の短縮が可能。
(3)濡れた手や汚れた手でも,またゴム手袋等をつけたままでも操作できる。
(4)汎用インターフェースで各種の上位装置(ATM,POS,精算機など)と容易に接続が可能。
●製品化で実施した主な改善内容
実証実験での結果を踏まえ,以下の改善を行っている。
(1)ボタン数を増やし,検知精度を高めるためのセンサ配置,認識アルゴリズムの見直し
(2)外光影響を減らし,操作面の認知性を向上させるためのサイドガイド面の追加
(3)連携する上位装置との接続インターフェースの追加と容易化
●概略仕様
* 上記仕様概要は現時点のものであり,事前の予告なしに変更することがある。
* 装置背面にあるチルト調整ネジを上下することで、空中像表示を見やすい角度に調整できる。
「空中入力装置」に関するWEBサイト
https://www.hitachi-omron-ts.co.jp/products/touchless/001/index.html
日立グループ「社会イノベーション」サイト
プロジェクト事例:空中に投影されたボタンを操作 コロナ禍で期待高まる「空中入力装置」
https://social-innovation.hitachi/ja-jp/case_studies/hots
Hitachi Social Innovation Forum 2020 TOKYO ONLINEでの紹介について
本製品は,日立が2020年11月4日(水)~6日(金)に,オンラインで開催する「Hitachi Social Innovation Forum 2020 TOKYO ONLINE」オンデマンドムービー「ブランチトランスフォーメーションで金融機関店舗改革」の中で紹介する予定。
<Hitachi Social Innovation Forum 2020 TOKYO ONLINEのオフィシャルサイト>
https://hsiftokyo.hitachi/
●問い合わせ先
日立オムロンターミナルソリューションズ(株)
メカトロビジネス推進センタ 事業化企画・営業部 [担当:三宅,岩本]
https://www8.hitachi.co.jp/inquiry/hitachi-omron-ts/products/jp/form.jsp?UM_Qno=7