ドクターズとエンブレース,脳卒中を予防するための「IoT遠隔心房細動検知サービスFind Af」を提供開始
-大手製薬会社における特定臨床研究にも提供-

2020-6-19


ドクターズ(株) とエンブレース(株)は,脳卒中の約3割を占める心原性脳梗塞を予防するために,ドクターズ社が提供する医療専門家クラウドソーシングサービス「Doctors Cloud™」登録の循環器科読図専門医が,エンブレースが提供する非公開型医療介護連携SNS「メディカルケアステーション」,以下「MCS」を用いてオンラインで心電図の読図を行う「IoT遠隔心房細動検知サービス Find Af(ファインド・エーエフ)」,以下「Find Af」を開始したことを発表した。

ドクターズはすでに独自の審査基準とガイドラインに基づく400名以上のエキスパート医師をネットワーク化しており,これらエキスパート医師を中心に,オンラインでさまざまな医療・健康・ヘルスケア関連業務に携わることができる「Doctors Cloud™」を提供している。今回,IoT対応の遠隔心電計を用いて患者の心電図をクラウドを経由して取得し心房細動を検知する際,Doctors Cloud™の医師が遠隔にて読図を行い,結果を「MCS」経由で病院側の医師に送信するしくみ「Find Af」(※Af: Atrial fibrillation心房細動: 脳梗塞の主要な原因となる不整脈の一種)を開始した。脳梗塞の原因の約3割を占めていると言われる心原性脳梗塞を防ぐには,患者の心房細動を検知し,異常を検出した場合には適切な処置を行うことが必要だが,従来のホルター心電計では検出率が低いこと,心電図を読図する手間と時間を要することなどの課題があった。今回のしくみを活用することで,利用する医療機関はより高い検出率で心房細動を検出でき,患者は心房細動を治療することで,将来の脳梗塞のリスクを抑えることができる。

また,エンブレースは厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に基づいたセキュリティ基準とアクセス制御に対応した非公開型医療介護連携SNSである「MCS」を,既に全国11万人の医療介護従事者に提供,利用されている。今回,医療情報を安全にオンライン上で共有することができる「MCS」をプラットフォームとして採用することで,セキュアな環境で情報のやり取りをすることができるだけでなく,利用する医療機関や患者様に向けた様々な機能やサービスの拡張が可能となった。

本サービスは,すでに複数の大学病院を含む総合病院での活用が決定しており,大手製薬会社における特定臨床研究の一部でも活用される運びとなっている。

●Find Afサービスのしくみと特徴

図:Find Afサービスのしくみ

図:Find Afサービスのしくみ

 

1.心電図データを遠隔で解析・読図
2.心房細動に特化した心電図の解析・読図業務をオンラインの読図専門医が実施
3.患者はより高い確率で心房細動を検出し脳卒中予防・治療につなげる
4.IoT対応の遠隔心電計デバイスであれば様々なベンダーのものに対応
5.データのやりとりには、高いセキュリティ基準に対応した「MCS」を採用

【Doctors Cloud™について】
ドクターズのDoctorsCloud™は,独自の審査基準とガイドラインに基づく400名以上の現役エキスパート医師をネットワーク化することで実現する「個別に選任された医師を専門領域の医師チームが持続的に支援するモデル構成」を特徴とする。ドクターズでは複数のモデルパターンを保有しており,デジタルヘルスケアサービス側のニーズに合わせてモデルパターンの選定とカスタマイズを行う。

Doctors Cloudについて

 

【医療介護連携SNS「メディカルケアステーション(MCS)」について】
MCSは,エンブレースが提供している非公開型 医療介護連携SNS。病院,クリニック,薬局,介護施設などで働く医療介護従事者の多職種連携や患者・家族とのコミュニケーションツールとして,全国11万人以上の医療介護従事者に利用されている。導入から運用までトータルでサポートしているので,安心して利用できる。
・MCSサービスサイト: https://www.medical-care.net
・活用事例のご紹介: https://post.medicalcare-station.com

医療介護連携SNS「メディカルケアステーション(MCS)」について

 

●問い合わせ先
ドクターズ(株)
https://doctors-inc.jp

エンブレース(株)
https://www.medical-care.net


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