富士フイルム,LED光源搭載の新内視鏡システム「ELUXEO(エルクセオ)」新発売
-簡単な装着でスムーズな検査を実現するワンステップコネクター採用の専用スコープ6種も同時発売-
2020-6-1
LED搭載内視鏡システム「ELUXEO」
上段:プロセッサー,下段:光源装置
富士フイルム(株)は,臓器の粘膜表層の微細な血管や構造などを強調して表示する機能「BLI※1」や,画像の赤色領域のわずかな色の違いを強調する機能「LCI※2」などの画像強調機能を用いて,炎症の診断や微小な病変の発見をサポートする4色のLED光源搭載の内視鏡システム「ELUXEO(エルクセオ)」を富士フイルムメディカル(株)を通じて6月1日より発売する。なお,簡単に装着でき洗浄にも便利なワンステップコネクターを採用した6種類の専用スコープも同時に発売する。
同社は2012年にレーザー光源搭載の内視鏡システム「LASEREO(レザリオ)」を発売した。LASEREOは,波長の異なる2種類の光を用いた「BLI」や「LCI」などの画像強調機能を初めて搭載したシステムとして,発売以来,特に早期がんに特徴的な粘膜表層の微細血管などの変化の観察で,医療機関から高い評価を得ている。
今回発売するLED光源搭載の内視鏡システム「ELUXEO」は,4色のLED照明の発光強度を高精度に制御して,白色光と短波長狭帯域光を生成することができる。照射した光と画像処理を組み合わせる「マルチライトテクノロジー」により,粘膜表層の微細な血管や構造を強調するなど,目的に応じた観察画像を作り出すことが可能で,「LASEREO」と同等のコントラストの高い高画質な画像を提供する。専用スコープとの接続には,光源装置に簡単に着脱でき洗浄機へのセットも容易なワンステップコネクターを採用し,検査の準備がスムーズに行える。さらに,スコープコネクターと光源装置のインターフェースには,電気接点を使わずに映像データの転送と電力の供給を行う無接点技術を採用。この技術により,スコープの耐久性と信頼性の向上が期待される。「ELUXEO」と同時発売するELUXEO専用の上部消化管用・下部消化管用スコープ各3種は,LASEREO用スコープで好評な操作部を採用しており,グリップの把持性,アングルつまみの操作性,ボタンの押しやすさに配慮した設計とし,スムーズな検査をサポートする。なお,ELUXEOはキセノン光源対応の内視鏡システム「Advancia(アドバンシア)」用スコープの500・600システム用スコープにも対応しており※3,既存スコープを引き続き利用できる。
※1:「Blue Light Imaging」および「Blue LASER Imaging」の略。
※2:「Linked Color Imaging」の略。
※3:500・600 システム用スコープで利用できる特殊光観察は分光画像処理機能「FICE(Flexible spectral Imaging Color Enhancement)」のみ。
●主な特長
(1)4色のLED光源搭載。「マルチライトテクノロジー」により,微小な病変の観察をサポート
4つのLED照明の発光強度比を高精度に制御して,白色光と短波長狭帯域光を生成し,画像処理を組み合わせることで,目的に応じた画像を作り出す技術「マルチライトテクノロジー」を採用。粘膜表層の微細な血管や粘膜の微細な構造などを強調して表示する機能「BLI」や,画像の赤色領域のわずかな色の違いを強調して表示する機能「LCI」により,炎症の診断や微小な病変の観察をサポートする。
(2)映像データの転送と,電力の供給に無接点技術を採用
スコープコネクターと光源装置のインターフェースに,電気接点を使わずに,映像データを光通信方式で転送し,また電力を電磁誘導方式で供給する無接点技術を採用。スコープの耐久性と信頼性の向上が期待される。
(3)ワンステップの簡単な操作で装着できる専用スコープ6種類をラインアップ
本システムの専用スコープは,上部消化管用・下部消化管用各3種。光源への接続が簡便なワンステップコネクターを採用しており,簡単に着脱できるため,検査の準備がスムーズに行える。また,医師の手技を徹底的に分析し,グリップ把持性,アングルつまみ操作性,ボタンの押しやすさに配慮した設計とし,スムーズな検査をサポートする。
●問い合わせ先
富士フイルムメディカル(株) 営業本部 マーケティング部
TEL 03-6419-8033
http://fms.fujifilm.co.jp/