日立オムロンターミナルソリューションズ,医療機関や公共施設,製造現場などの機器を利用する環境で空中でのボタン操作によるタッチレスソリューションを展開
2020-5-22
コンパクトタイプの「空中入力装置」に表示した
ボタンを非接触で操作
日立オムロンターミナルソリューションズ(株)は,医療機関や金融機関,公共施設,交通機関,工場等の幅広い分野で設置される機器に触れることなく,クリーンな非接触操作を実現する「タッチレスソリューション」を展開する。
本ソリューションの第一弾として,ボタンやタッチパネルに替わり,空中に映し出された像に対して簡単な動作で機器に触れることなく操作ができるコンパクトタイプの空中入力装置を開発し,同社のクリニック向け自動受付精算機に接続してタッチレス操作の実証実験を6月に実施し,10月までに本製品の提供を開始する予定。
日立グループでは,新型コロナウイルスの感染が拡大する中,顧客や取引先そして,グループでグローバルに働く従業員および家族をはじめとする,すべてのステークホルダーの皆さまの安全・健康を第一に考え,感染拡大防止に向けた施策を実行している。
日立オムロンターミナルソリューションズが今回開発した空中入力装置では,内蔵した液晶ディスプレイを使って空中に大きなボタンを表示し,空中で「押す」・「めくる」という動作を行うことができ,利用者に対して簡単で自然な操作感を実現した。製品化にあたっては,空中表示技術で高度な技術力をもつ日本カーバイド工業(株)製の部品を採用するとともに,同社のセルフサービス機器や窓口の端末で培ったユーザーインターフェースの知見と技術を活かし,空間での動作を検知する空中入力認識技術を実装した。本製品では,汎用インターフェースであるUSBに接続でき,表示する画面やボタン操作内容は導入する顧客が自由に作成できる開発環境を提供する。これにより,医療機関や公共施設などでさまざまな人が使用する端末の操作画面や製造現場などの機械の操作盤をタッチレスに容易に変えることができる。
今後,新型コロナウイルス等の感染リスク低減にも効果的なタッチレスソリューションを拡大するため,空中入力装置の大型化,高機能化など製品の拡充を進め,金融機関や公共施設などに導入している同社のATMなど各種自動機端末製品にも適用を計画していく。
日立オムロンターミナルソリューションズは,世界No.1をめざすターミナルソリューションベンダーとして,これまで培ってきたセルフサービス機器などのセンシング技術やメカトロ技術などを活かし,新型コロナウイルス感染症拡大防止の一翼を担い,快適な社会づくりに貢献する製品を提供していく。
●コンパクトタイプの空中入力装置の特長
1.タッチレス入力
ボタンやタッチパネルに替わり,機器に触れることなく操作を行うことができる。
2.利用者にわかりやすい操作感とセキュリティ
(1)くっきり見やすい空中像
(2)手で「押す」と「めくる」の動作で,自然で簡単な操作感
(3)狭い視野角により後ろからの覗き見防
3.タッチレス化が求められる各種機器に容易に接続可能
(1)汎用インターフェースを採用: USBによるデータ通信や接点(オン/オフ)信号出力
(2)端末ベンダにて画面のカスタマイズが可能な開発環境の提供
(3)小型化により少スペースでの実装が可能 [外形寸法: 200mm(W) x 140mm(D) x 200mm(H)]
●クリニック向け自動受付精算機への搭載イメージ
日立オムロンターミナルソリューションズのWebサイト
https://www.hitachi-omron-ts.co.jp
●問い合わせ先
日立オムロンターミナルソリューションズ(株)
メカトロビジネス推進センタ 事業化企画・営業部[担当:三宅,岩本]
https://www8.hitachi.co.jp/inquiry/hitachi-omron-ts/products/jp/form.jsp?UM_Qno=7