キヤノンメディカルシステムズ,1.5T MRI装置「Vantage Orian / S Grade」の国内販売開始
-ディープラーニングを用いて設計したノイズ除去再構成技術を搭載-

2020-4-27

MRI

キヤノンメディカルシステムズ


Vantage Orian / S Grade

キヤノンメディカルシステムズ(株)は,AI技術であるディープラーニングを用いて設計されたノイズ除去再構成技術「Advanced intelligent Clear-IQ Engine(AiCE)」を搭載可能な(注1)1.5T MRI「Vantage Orian / S Grade(ヴァンテージ オライアン エス グレード)」の国内販売を4月27日より開始する。

AiCEは,ノイズの多い画像とノイズの少ない画像との関係性をあらかじめ解析し,モデル化させることで,新たに得られた画像からノイズ成分のみを選択的に除去することができる。大幅なノイズ低減効果により,高分解能画像の短時間収集が可能となり,限られた検査時間の中でより高精細な画像を提供する。

AiCEはすでに3T MRIのVantage Centurian(2019年7月販売開始)やVantage Galan 3T / Focus Edition(2019年10月発売開始)に搭載されており,今回,1.5Tに展開することで,より多くの施設へ高精細画像を提供する。

●新製品の主な特長 

1.AiCEがもたらす高画質と短時間の両立
MRIでは撮像時間と分解能,SNRにはトレードオフの関係があり,分解能を向上させるほど撮像時間は延長しSNRは低下する。Vantage Orian / S Gradeでは,AiCEによるSNR改善効果により,高画質と短時間の両立が可能である。
さらに,AiCEは新たに搭載された圧縮センシング(注1)等の高速撮像技術との併用も可能。
いずれも時間短縮を進めていくとSNRが低下する傾向にあるが,AiCEを用いることでSNRが担保できるので,従来と比べ,より短時間での撮像ができる。

2.日々のルーチン検査でAiCEを活用
撮像部位,コイル,コントラストなど様々な要素の違いがあるMRI撮像において,AiCEはルーチンで行われるほぼすべての検査に用いることができるため,高精細な画像診断を可能にする。
また,あらかじめAiCEを設定しておくことが可能であるため,操作者が意識することなく検査にAiCEを用いることができる。

3.患者さんにやさしいMRI装置
Vantage Orianに搭載している独自の真空構造を用いた静音化技術「Pianissimo Zen(注1)」は,画質に影響を与えることなく,すべての検査で静音化可能。また,架台開口径71cmを確保し,患者さんにやさしい検査環境を実現している。

(注1)オプション

一般的名称:超電導磁石式全身用MR装置
販売名:MR装置 Vantage Orian MRT-1550
認証番号:230ADBZX00021000

 

●問い合わせ先
キヤノンメディカルシステムズ(株)
広報室
TEL 0287-26-5100
https://jp.medical.canon

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