Ambii,12ヶ国語に対応した多言語デジタル問診票をつくば市のクリニックで試験導入開始
-令和元年度つくばSociety5.0社会実装トライアル支援事業-
2020-3-16
筑波大学発ベンチャーのAmbii合同会社(以下:Ambii(アンビー)は,「令和元年度つくばSociety5.0社会実装トライアル支援事業」と「スタートアップ賞」を同時受賞し,つくば市スタートアップ推進室からの支援を受け,多言語対応したデジタル問診票(以下Ambii問診票)の試験導入をつくば市のクリニックで開始した。
Ambii問診票の特徴は,外国人患者が自国の言語で入力できる(現在12言語対応),QRコードを読み込むことで自分のスマートフォンで入力できる,クリニックは日本語で問診内容を確認できることである。
■ 筑波大学発ベンチャーのAmbiiとは
筑波大学発ベンチャーのAmbiiは「世界のどこにいても,安心して医療を受けられる未来へ」をビジョンに,外国人がクリニックを探すことからクリニックを出るまでの全てのフローを支援するプラットフォームをつくっていきたいと考えている。
すでに公開しているサービスとして,多言語で医師を検索できるサイト,医療システムに関する質問やクリニック予約代行などを受ける医療コンシェルジュがある。
■ 令和元年度つくばSociety5.0社会実装トライアル支援事業とは
つくば市は,「世界の明日が見えるまち」というビジョンの下,全国から公募した社会実装アイデアを採択し支援する「令和元年度つくばSociety5.0社会実装トライアル支援事業」を行なっている。IoT(Internet of Things),ロボット,人工知能(AI),ビッグデータなどの新しい技術を産業や社会生活に取り入れて,社会問題を解決するSociety5.0の社会実装に向けた実証実験を目的としている。
令和元年度つくばSociety5.0社会実装トライアル支援事業」より
https://www.city.tsukuba.lg.jp/shisei/torikumi/kagaku/1005023/1007437.html
■ 本実証実験の主旨
外国人がスムーズに日本の医療を受けられるよう,Ambiiが提供する3つのシステムを使い,クリニックを探すことからクリニックを出るまでのフローを支援する以下の内容の実証実験を行った。
1.外国人患者がAmbiiサイトで医師を検索し,多言語対応が可能な医師を容易に見つけることができる。
2.医療コンシェルジュにより,医療に関する質問を受け,さらにスマートフォンで問診を行いその内容を事前にクリニックに伝えることで外国人患者の来院理由が事前に分かる。
3.事前に問診を済ませてない場合,外国人患者がクリニックに来院した際にAmbii問診票を使ってもらい診断に必要な情報を診察前に収集しやすくする。
■ Ambiiの多言語デジタル問診票とは
Ambiiの多言語デジタル問診票の特徴は以下の3つ。
・外国人患者は自国の言語で入力できる(現在12言語対応)
・QRコードを読み込み患者自身のスマートフォンで入力できる
・クリニックは日本語で問診内容を確認できる
Ambii問診票は,英語,中国語(簡体・繁体),韓国語,ポルトガル語のみならずベンガル語やタイ語など,12言語に対応しており,クリニックに来院した外国人患者は,クリニック内に設置しているQRコードを自分のスマートフォンで読み込み,自国の言語で入力することができる。また,送信された問診内容は日本語で確認することができ,診断に必要な情報を診察前に収集しやすくすることが可能となる。
■ つくば市とAmbiiで実現する医療の世界
Ambiiは,多言語対応したデジタル問診票により医療機関内での患者と医師とのコミュニケーションの障壁を解消することで,患者には安心して医療を受けられる環境を提供し,医療機関には言葉や文化による誤解を減らすことでより適切に診察を行える環境を提供する。外国人が多く住むつくば市で実装することで,インバウンドや在留外国人が増加傾向にある日本の未来課題を先導し解決するモデル都市としてつくば市を全国にアピールしていく。
2020年3月12日現在公開しているサービス:
多言語で日本の医療機関を検索できるWebサイト(URL: https://ambii.com/
)
医療に関する相談ができるチャットサービス(LINE@: http://nav.cx/Z2cmDB
)
多言語対応したデジタル問診票(URL: https://form.ambii.com/
)
●問い合わせ先
Ambii合同会社
https://ambii.com/