GEヘルスケア・ジャパン 日野工場が第4次産業革命における模範的な工場「Lighthouse(灯台)」に認定
世界有数のスマートファクトリーとして,日本国内初の認定
2020-1-14
日本の医療課題の解決に取り組むヘルスケアカンパニー,GEヘルスケア・ジャパン(株)は,同社の日野工場が世界経済フォーラム(以下,WEF)より第4次産業革命*1をリードする世界で最も先進的な工場,「Lighthouse(灯台)」に認定されたことを発表した。
ダボス会議で知られるWEFは米国のマッキンゼー・アンド・カンパニーと共同で,1000件を超える製造現場を調査し,第4次産業革命をリードし,財政面に限らず運用面でも成功した世界で最も先進的な工場を「Lighthouse」として認定するプロジェクトを2018年より開始した。昨年はヨーロッパ,米国,中国の施設が認定され,日本国内で「Lighthouse」と認定された施設はなかった。
日本においても,第4次産業革命が進展していく中で,IoTの普及やネットワーク化の取組を,経済成長や健康長寿社会の形成等につなげ,人々に豊かさをもたらす超スマート社会を実現することが重要な課題であるとされてきた*2。同社の日野工場が日本の「Lighthouse」として世界に評価されたことは,日本社会の課題解決に貢献するうえで大きな一歩である。
進化を続ける「ブリリアント・ファクトリー」
「Lighthouse」の認定を受けた日野工場は,最新のデジタル・テクノロジーを用いてリアルタイムでデータを活用し,製造オペレーションからサプライチェーンまで全体を最適化することに率先して取り組み,世界に450ある自社工場の頂点「ベスト・ブリリアント・ファクトリー」の称号を2016年に得た。
日野工場はすでに成熟した工場として高い評価を得ていたが,さらなるデジタル化をもって生産現場の改善を加速させることに成功した。様々な最新の技術を活用して新たな改善点を発見し最適化を図ったうえで,顧客へ提供する「品質」「納期」「コスト低減」といった価値を最大化する取り組みこそが,今回「Lighthouse」に認定された理由と考えている。
同社代表取締役社長兼CEOである多田荘一郎氏は,以下のように述べている。「当社は,日本の医療が直面する課題解決を通じて価値を創造し続けることを成長戦略の要としています。日野工場がこの度『Lighthouse』に選ばれたことは,弊社の貢献が評価いただけたことであり,大変うれしく思っております。今後もフロントランナーとして知識と経験を国内外の製造現場だけでなく,医療現場でも活用いただき,日本の医療課題解決に向けた着実な社会実装を目指して参ります」。
同 執行役員 製造本部長兼工場長の藤本康三郎氏は日野工場について,以下のように述べている。「日野工場は最新の技術を導入している事ではなく,それらを活用した改善の積み重ねこそが強みと考えます。今後も生産性を向上させていくために技術に頼るばかりではなく,人の力を最大限発揮できる環境作りが重要と考えます。『Lighthouse』と認定されたことに満足せず,今後も改善を続けて参ります」。
*1 18世紀末以降の水力や蒸気機関による工場の機械化である第1次産業革命,20世紀初頭の分業に基づく電力を用いた大量生産である第2次産業革命,1970年代初頭からの電子工学や情報技術を用いた一層のオートメーション化である第3次産業革命に続く,IoTおよびビックデータ,AIなどの技術革新を指す。
「第4次産業革命とは」(内閣府)(https://www5.cao.go.jp/keizai3/2016/0117nk/n16_2_1.html
)を加工して作成
*2 「超スマート社会の実現」(内閣府)(https://www5.cao.go.jp/keizai3/2016/0117nk/n16_2_1.html
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