コニカミノルタジャパン,測定性能と耐久性を高めたパルスオキシメーター「PULSOX-Neo(パルソックスネオ)」新発売
2019-6-24
コニカミノルタジャパン(株)は,測定性能と耐久性を高めた,軽量・コンパクトなフィンガーチップ(指先一体型)のパルスオキシメーター「PULSOX-Neo(パルソックスネオ)」を7月1日に発売予定。
パルスオキシメーターは,動脈血酸素飽和度(SpO2)*1と脈拍数を採血することなく,指先などに光をあてることによって測定する装置で,病院の手術室や集中治療室,内科,呼吸器科,循環器科の外来・病棟などで,幅広く使用されている。
コニカミノルタは,1977年世界初の指先測定型パルスオキシメーターを発売以来,40年以上にわたり高品質な製品を医療の現場に提供してきた。近年は医療機関内だけでなく,往診や訪問看護での使用,さらには慢性呼吸器疾患患者の自己管理,高齢者の家庭での体調管理のための使用も加わり,幅広い用途で高い評価を得ている。今回発売する「PULSOX-Neo」は,軽量・コンパクトに加え耐久性にも優れた「PULSOX-1」の後継機種となる。
●「PULSOX-Neo」の特長
1.測定作業時間を約15秒に短縮
一般的なパルスオキシメーターでは,指に装着することでスイッチが入り,測定が開始されてから測定値が安定して正しく読み取れるようになるまで30〜120秒ほどかかります。コニカミノルタの「PULSOX-Neo」は,装着時の機器微動ノイズ低減や,高速応答処理により,15秒程度まで短縮させた*2。
また,パルスオキシメーターは,測定部位である指先の血流が低下すると(抹消循環不全)正確な測定ができなくなり,測定不能となる。このような低脈波の場合には,指先を温めたりマッサージをしたりして血行を改善してから再測定する。「PULSOX-Neo」は,指先の血流状態を示す灌流指標*3(Perfusion Index:PI)も測定して表示するため,SpO2測定に適した血行状態の管理に役立つ。さらに,PI値0.1%という超低灌流状態でも測定が可能となった*4。
2.高い耐久性で長期使用がさらに安心に
免疫力が低下した高齢者などのために,一般的な消毒用アルコールよりも高い殺菌力のある薬剤消毒が求められるようになり,清掃に消毒薬が使われるパルスオキシメーターにも,より強い耐薬品耐久性能が必要となってきた。「PULSOX-Neo」は落下などの衝撃に強いポリカーボネートにUVコートを施し,耐衝撃性能に加え,耐薬品耐久性能を向上させた。クレゾールや次亜塩素酸ナトリウムなどをはじめとする医療機関での使用頻度の高い12種の薬剤で清掃が可能。
パルスオキシメーターでは,測定のたびに指挿入部を開閉するため,長期使用にはこの部分の耐久性が必要。
「PULSOX-Neo」は,従来機の約1.5倍にあたる10万回の開閉試験をクリアしており,毎日50回測定しても5年間以上の使用に耐える。
3.使いやすく快適さを追求した設計
高齢者が数値を読み取る際,ピント合わせのために少し距離を離してもクリアに文字が読み取れるよう,文字と背景の輝度コントラスト比を従来の2倍に高めた。また,内蔵加速度センサーが視線に合わせた機器の方向を判別し,常に正しく数値を読み取りできる方向に自動切換えすることで,デジタル数値特有の表示方向取り違えによる誤読を防止する。
さらに,ユーザーの声を取り入れ,表示が消えた後でも側面ボタンを押すだけで,最後に測定した数値(SpO2,脈拍数,PI価)を何度でも再確認できる「最終測定値メモ」機能も搭載している。
●「PULSOX-Neo」の主な仕様
測定範囲:血中酸素飽和度 0~100%SpO2(70%未満は点滅表示)
脈拍数:30〜240bpm
精度:血中酸素飽和度 ±2%(σ)(70≦SpO2≦100%)
脈拍数:±3%,又は±1ディジットの大きい方
電源:単4形アルカリ電池 1本
電池寿命:連続使用時間換算 約50時間
大きさ:約 60mm(縦)×35mm(横)×32mm(厚み)
本体質量:37g(電池,ストラップ含まず)
耐用期間:5年
*1 動脈血中に含まれるヘモグロビンが酸素と結びついている割合。
*2 測定開始から数値が表示され,測定値が安定された後に数値を読み取るまでの一連の作業に於いて。PULSOX-1では凡そ20秒程度。
*3 抹消組織の血液循環の状態を示す値。良く循環しているほど高値を示す。
*4 従来機はPI値0.35%の低灌流まで測定可能。
●標準小売価格
45,000円(税別)
※保証期間3年
●問い合わせ先
コニカミノルタジャパン(株)ヘルスケアカンパニー
TEL 03-6324-1080
http://konicaminolta.jp/healthcare/