丸紅情報システムズ,デジタルモールド メディカル使用模型 第一弾 肝臓モデルを販売開始

2019-4-23


3Dプリント樹脂型「デジタルモールド」で成形した肝臓のモデル。植物由来の材料でできており,型と3Dプリンタで造形された血管を用いて繰り返し作製することができる。

3Dプリント樹脂型「デジタルモールド」で
成形した肝臓のモデル。
植物由来の材料でできており,
型と3Dプリンタで造形された血管を
用いて繰り返し作製することができる。

伊那食品工業(株)(以下,伊那食品工業),(株)ストラタシス・ジャパン(以下,ストラタシス・ジャパン),(有)スワニー(以下,スワニー),丸紅情報システムズ(株)(略称:エムシス/MSYS 以下,MSYS)は,3Dプリント樹脂型「デジタルモールド®」と環境にやさしい植物由来ゲル素材から製作する臓器モデルの事業化について契約を締結し,4月23日より医療業界向けに販売を開始する。

3Dプリント樹脂型「デジタルモールド」を活用した繰り返し成形できる天然素材によるリアルな臓器モデルで,手術の技術習得機会の増加を目指す

スワニーが臓器の3Dデータをもとにフルカラー&マルチマテリアル3Dプリンター「Stratasys J750」を用いて樹脂型と臓器内の血管モデルを造形し,型内に伊那食品工業が開発した植物由来ゲル素材を流し込むことで臓器の複雑な立体形状を再現。水分を含み,実際の臓器を忠実に再現した色調や質感を持つモデルを製作する。スワニーが進めるデジタルモールドおよび,植物由来の多糖類をベースとする材料に関して深い知見と経験を持つ伊那食品工業の開発力,多色造形や様々な硬度の再現,高耐熱などの高機能材料の造形が可能なStratasys PolyJetシリーズの中でも最上位機種のStratasys J750 3Dプリンターの組み合わせにより実現する新たな医療シミュレーション用の臓器モデル。ストラタシスの販売代理店として3Dプリンターに関する知見を持ち,医療業界への販路もあるMSYSが総販売窓口を担当する。

医療分野における手術手技の練習には,動物の臓器や樹脂やフィルムでできた簡易模型が用いられているが,動物の臓器には調達に要する時間,管理,および使用後の材料の廃棄問題や動物愛護の観点からも課題があり,また簡易模型では十分な技術習得には不十分であるといった問題が存在している。

MSYSは,これらの問題や課題を解決するための医療シミュレーション用として,大学病院など医療機関等に向けて臓器モデルを販売していく。まず第一弾として肝臓モデルの販売を開始する(標準価格;税抜9万円)。今後は,他の臓器についても開発を進めリリースしていく計画とし,3年間で5億円の売上を目指す。

基本は同じ仕様での販売となるが,ストラタシスのPolyJet3Dプリンタで造型された血管は,DICOMデータに即し,さらにニーズに応じて硬さや色を変えて再現することも可能。

基本は同じ仕様での販売となるが,ストラタシスのPolyJet3Dプリンタで造型された血管は,DICOMデータに即し,さらにニーズに応じて硬さや色を変えて再現することも可能。

 

●問い合わせ先
丸紅情報システムズ(株)
デジタルITソリューション事業本部 モバイル&ヘルスケアソリューション部
TEL 03-4243-4560
https://www.marubeni-sys.com/


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