服薬特区における調剤報酬の方針決定を受け, 福岡市が遠隔服薬指導を初実施
インテグリティ・ヘルスケア,オンライン診療システム「YaDoc」を本施策に提供
2018-7-19
福岡市は,7月18日に開催された中央社会保険医療協議会(主催:厚生労働省)にて,国家戦略特区における遠隔服薬指導の調剤報酬方針が決定したことを受け,本制度に準じて,全国初となる遠隔服薬指導を同日実施した。なお,実施したのはHyuga Pharmacy(株)が運営するきらり薬局名島店(所在地:福岡県福岡市東区)で,システムは(株)インテグリティ・ヘルスケアが開発・提供しているオンライン診療システム「YaDoc(ヤードック)」が活用された。
本遠隔服薬指導では,特定区域に居住する患者のかかりつけ薬局であるきらり薬局の薬剤師が,保険診療における遠隔服薬指導を「YaDoc」を介して実施し,その後,患者は自宅にて薬剤を受け取った。この様子は新聞社やテレビ局などの報道メディアに公開された。
▼福岡市 高島 宗一郎市長のコメント
今回,国家戦略特区を活用し,全国初となる遠隔服薬指導を実施いたします。これは,本日,国において調剤報酬が承認されたことを受け,保険医療制度における全国初実施となるものです。
これにより,交通不便地等にお住まいの在宅療養患者やそのご家族の皆さまの負担が軽減されるとともに,今後,人生100年時代を見据え,誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるまちづくりに大きく貢献するものと期待しています。
▼福岡市医師会 庄司 哲也常任理事のコメント
国家戦略特区を活用した遠隔服薬指導の実施は,在宅にいながらにして診療を受けることができ,対面診療を補完する「オンライン診療」の実施とあわせ,在宅医療の普及に寄与することが期待されます。
今後,福岡市医師会としても,市民の皆さんが安心して在宅で療養できるための医療の提供体制づくりをより一層推進してまいります。
▼福岡市薬剤師会 田中 泰三会長のコメント
福岡市薬剤師会としては,超高齢社会を踏まえ,市民の皆さんが安心して在宅療養できるよう,薬剤師が患者さんのご自宅などにお伺いして薬の飲み方などの指導を行う「訪問服薬指導」に積極的に取り組んでおります。
今回の国家戦略特区を活用した遠隔服薬指導は,訪問後の服薬状況・副作用症状など経時的に患者さんのフォローを行うことなど,補完する意味で大変有効であると期待しています。
●本件概要
日時:2018年7月18日(水)16:30 開始
場所:患者宅(福岡県福岡市東区志賀島)
きらり薬局名島店(福岡県福岡市東区名島3丁目4-7)
内容:かかりつけ薬局(きらり薬局)薬剤師による遠隔服薬指導
患者とその家族への取材
遠隔服薬指導により処方された薬剤の受け取り
主催:福岡県福岡市,Hyuga Pharmacy株式会社
協力:株式会社インテグリティ・ヘルスケア
●サービス概要
サービス名:オンライン診療システム「YaDoc(ヤードック)」
提供開始日:2018年1月
URL:https://www.yadoc.jp/
●問い合わせ先
(株)インテグリティ・ヘルスケア
広報担当:松岡
TEL 03-6661-0858
Email pr@integrity-healthcare.co.jp
https://www.integrity-healthcare.co.jp/