島津製作所,小動物専用X線撮影システム「PETMATE EFX Version」を発売
〜DR装置との組み合わせに対応,114通りの撮影条件を備える〜
2018-2-2
小動物専用X線撮影システム
「PETMATE EFX Version」
島津製作所は,同社の医療用画像診断装置の販売や据付,保守点検などを行うグループ会社・島津メディカルシステムズを通じ,小動物専用X線撮影システム「PETMATE EFX Version」の販売を2月2日に開始する。
本製品は,犬や猫,鳥などのペット動物の検査に用いる動物病院向けのX線撮影システム。最新の動物専用医療用エックス線装置基準※に準拠し,面積線量表示機能を搭載している。DR(デジタルラジオグラフィー)装置との組み合わせが可能になったほか,デザインを一新し,長寿命かつ照度の高いLEDのX線照射野ランプを採用したことで操作性を向上させた。
動物病院で求められるX線撮影システムは,撮影能力だけでなく,設置のしやすさや撮影条件設定の簡便さなども重要である。「PETMATE EFX Version」は,1.8m×2.3mの小スペースに設置可能で,一般家庭用電源で動作することに加え,合計114通りの最適な撮影条件が予めセットされており,顧客のニーズに応える。
●新製品の特長
1. DR装置に対応,スムーズな撮影が可能
動物の種類,撮影方向,検査部位を選択することで,合計114通りの最適な撮影条件を簡単に設定できる。X線管球は上下・水平方向に移動でき,動物を動かすことなくスムーズな位置合わせが可能。また,DR装置との組み合わせに対応し,FPD(フラットパネルディテクタ)によって複数枚連続で撮影できる。撮影ごとにカセッテを取り出して画像を読み取る必要はない。通信オプションを利用すれば,DR装置側で選択した撮影タイプに合う最適な撮影条件が自動設定され,さらなる検査効率の向上が図れる。
2. コンソールの操作性と照射野の視認性が向上
コンソールのデザインを一新。イラストと文字で撮影の種類が一目で確認でき,暗い部屋でもボタンの位置が見やすくなっている。また,X線照射野ランプにLEDを採用したことで寿命と輝度が向上した。撮影直前まで照射野を確認できるLED(レッド)アイ機能も搭載し,これまで以上に正確な撮影を可能にした。
3. 最新規格に対応,面積線量の表示機能を新搭載
最新の動物専用医療用エックス線装置基準※では,全ての撮影ごとに面積線量を表示することが義務付けられている。本製品はこの規格にいち早く対応し,X線可動絞りの開き量と撮影条件から線量を計算し,コンソールに表示することが可能。
※ 平成12年3月31日付け12畜A第729号農林水産省畜産局長通知・別紙において日本工業規格(JIS Z 4751-2-54)に適合することが求められている。
●価格
730万円(税別,システム構成により異なる)
●問い合わせ先
島津メディカルシステムズ(株)
https://www.shimadzu.co.jp/ms/products/petmate.html