GEヘルスケア・ジャパン,汎用超音波診断装置“LOGIQ”シリーズに,日本開発の高感度プローブを搭載した「LOGIQ S7 with XDclear」を投入
~デザインを一新,大型ワイドモニター採用でさらに見やすく,モバイルバッテリーの搭載で院内どこでも検査可能に~
2016-4-27
LOGIQ S7 with XDclear
GEヘルスケア・ジャパン(株)は,日本開発の高感度プローブを搭載した汎用超音波診断装置「LOGIQ S7 with XDclear(ロジック エスセブン ウィズ エックスディークリア)」の販売を開始する。
団塊の世代が75歳以上となる,いわゆる「2025年問題」を前に,医療サービス提供のあり方に変革が求められている。中でも,超音波検査は診断精度の向上と 診断の効率化に貢献することから,その活用に期待が高まっている。超音波検査は体への負担が少なく,リアルタイムの画像化によるさまざまな領域の検査が可能。
高齢化に伴い,65歳以上の要介護認定者数は急激に増加。2012年度末には545万人に達し,2001年と比べると倍以上,258万人の増加がみられる*1。こうした状況から,移動が困難な高齢患者の増加に対応した,軽くて検査室外への持ち運びがしやすく,質の高い検査を可能とする超音波診断装置の開発が求められている。
昨年10月に発売を開始した「LOGIQ S8 with XDclear」に搭載されている日野本社開発の高感度プローブ「XDclearプローブ」は,CTやMRIと比べ視野深度が限られるという超音波検査の課題を克服し,体の浅部から深部にいたるまでの画質向上を実現した。今回発売する「LOGIQ S7 with XDclear」にも同プローブを搭載し,さらに,23インチの大型ワイドモニターの採用により,横から見る際の画像認識も 容易になり,超音波診断にかかわる医師・技師の負担軽減が期待される。加えて,モバイルバッテリーの内蔵により電源をつながず院内のどこにでも持ち運び検査ができる「オフラインスキャン」も実現した。従来2~3分はかかっていた立ち上げ時間をなくすことで,ケアサイクルの向上にも役立つと注目されている。
GEヘルスケア・ジャパンは,「LOGIQ S7 with XDclear」の投入により,今後も「患者にも検者にもやさしい」医療の実現に貢献することを目指していく。
*1:内閣府 平成27年版高齢社会白書(概要版)より。
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2015/gaiyou/pdf/1s2s_2.pdf
●「LOGIQ S7 with XDclear」製品特長
・浅部や深部の画質向上を実現する「XDclearプローブ」を搭載
同社日野本社開発の高感度プローブ「XDclearプローブ」の搭載により,浅部や深部の画質向上を実現。
「XDclearプローブ」について:
画質を左右する超音波診断装置の心臓部であるプローブはこれまで,画像精度を高めると描出できる体内深度が浅くなり,逆に深部まで超音波ビームを届かせようとすると画質が粗くなる相反関係にあった。
同社では,GEヘルスケアの中核開発・製造拠点として,これまで30年以上にわたり世界の医療現場に日本発の先進プローブを届けてきた開発・製造チームの密な連携のもと,プローブの素材を見直し,従来のセラミックに替えて,電気信号と音の変換効率に優れたシングルクリスタル(高密度単結晶)を採用し,これまで使用されていなかった音響エネルギーを有効活用するアコースティックアンプリファイヤー技術,ならびにレンズ表面での温度上昇を抑えてプローブが最大限の性能を発揮できるようにするクールスタック技術を搭載することで,この課題を克服。画質と診断深度の両立を可能にするXDclearプローブの開発で,皮膚に近い表在部から体内深部まで広範囲にわたる画質向上を実現した。
・モバイルバッテリー内蔵によりオフラインスキャンを実現
モバイルバッテリー内蔵によりシャットダウンや再起動の時間を待つことなく院内どこでも持ち運び,検査が可能に。従来2~3分はかかっていた立ち上げ時間をなくすことに成功した。
・23インチの大型ワイドモニターでさらに見やすく
23インチの大型ワイドモニターを採用。ワイドで見やすい画面により,モニターを横から見る際にも画像認識が容易にできるようになる。
・小型軽量ボディで女性技師も楽に移動が可能
サイズ及び重量
幅: 565mm x 奥行: 865mm x 高さ: 1210-1760mm
重量: 約90kg
●問い合わせ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)コミュニケーション本部
ブランチャード/松井
TEL 0120-202-021
www.gehealthcare.co.jp