富士通,産婦人科向け電子カルテシステム「HOPE EGMAIN-RX for Maternity」販売開始
〜産婦人科で必要となる情報を一元的に管理・運用し,妊婦のケアを支援〜
2015-11-12
富士通(株)は,産婦人科専用の電子カルテシステム「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE EGMAIN-RX for Maternity(ホープ イージーメイン アールエックス フォー マタニティ,以下,HOPE EGMAIN-RX for Maternity)」を11月11日より販売する。
本システムは,妊婦健診・分娩・不妊治療などに関する情報も容易に入力・管理でき,超音波診断装置からの情報取り込みや,分娩監視装置との連動により,産婦人科の外来・入院業務で必要となる情報の一元的な管理・運用を可能とする電子カルテシステム。
時系列での健診結果一覧表示や胎児発育曲線表示,出産予定日までのイベントが記載された妊娠カレンダー,妊婦健診説明カード(注1)などの自動作成機能が装備されているため,妊婦への丁寧な説明が可能となる。
また,院内の一ヶ月の分娩予定を一覧表示できる分娩予定日カレンダーの表示,紹介状・返書・分娩経過報告書・出生証明書などの書類作成,分娩台帳作成,統計データ出力などの機能も装備されているため,医療機関の業務負荷を軽減するとともに,データのより有効な活用が可能となる。
●背景
昨今,産婦人科を掲げる全国の医療施設数が減少しているため,一施設あたりの分娩件数が増加するとともに,専門医不足という課題も加わり,医師の負担が重くなっている。
そこで同社は,産婦人科特有の情報を管理可能で,産婦人科の受付から診断,分娩,入院までの業務をトータルでサポートする,「HOPE EGMAIN-RX for Maternity」の提供を開始する。
●「HOPE EGMAIN-RX for Maternity」の特長と効果
1.産婦人科特有の情報を一元的に管理
産婦人科特有の妊婦健診,分娩,新生児の経過,不妊治療などの情報も,リストから項目を選択するだけで容易に入力できる。また,超音波診断装置や分娩監視装置との連携機能により,超音波診断画像・動画・測定値の取り込みや,1つの画面上での電子カルテと分娩監視装置の波形情報(注2)の同時参照が可能なため,医師の診察業務負荷を軽減する。
特に,妊婦健診記録画面では,胎児のエコー画像や健診結果などの本システムに入力された情報を,1画面に時系列で表示し,胎児発育曲線を自動作成できるため,妊婦へのより丁寧な説明が可能となる。
さらに,院内の1ヶ月の分娩予定をカレンダー形式でまとめて表示する分娩予定日カレンダー機能を装備しているため,医師や看護師,助産師の的確なスケジューリングや運営管理の効率化にも役立つ。
2.妊婦へのサービス提供を支援
本システムに登録されている妊婦の健診結果や主治医コメント,胎児のエコー画像などの情報から,妊婦健診説明カードや,妊婦ごとの出産予定日までのイベントが記載された妊娠カレンダーを自動作成できる。
3.医療機関の業務負荷を軽減する,文書作成・統計機能
本システムに入力された情報を所定のフォーマットに自動的に転記することで,紹介状・返書・分娩経過報告書・出生証明書などを作成でき,院内での分娩記録をまとめた分娩台帳も出力できるため,医療機関の書類作成業務負荷を軽減する。また,本システムに入力された入院・分娩時の記録や出産件数などのデータ統計機能も装備しているため,学会での報告用の情報や,ホームページに掲載する妊婦への参考情報なども容易に作成できる。
注釈
注1 妊婦健診説明カード:健診時のエコー画像,胎児の成長曲線,主治医コメントなどが1枚にまとめられたカード。
注2 分娩監視装置ビューワーから参照:セントラルモニターの設置が必要となる。また,分娩監視装置との連携に関しては,分娩監視装置製造・販売元,および連携可能かどうかを確認が必要なほか,別途,接続作業費用が必要となる。
●販売価格
620万円※~
※新規導入で,パソコン3台で導入する際の最小機器構成の費用。ハードウェア,ソフトウェア(ミドルウェア含)の費用を含む。(導入および操作指導の費用,他システム・画像診断機器との接続費用,医事会計システム導入費用は含まない。)
販売価格は,業務範囲・端末台数により変動する。また,医療改定対応などを含むサービス費用が別途(月額)必要となる。
●問い合わせ先
富士通(株)
公共・地域営業グループ ヘルスケアビジネス推進統括部 第三ヘルスケアビジネス推進部
TEL 03-6252-2502(直通)
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
http://www.fujitsu.com/jp