東芝メディカルシステムズ,最新3テスラ MRIシステム「Vantage Titan 3T iS Edition」販売開始
~「洗練された高品質な画像」「検査効率の最大化」「安心で確実な検査」を提供~

2015-9-8

MRI

キヤノンメディカルシステムズ


Vantage Titan3T iS Edition

Vantage Titan3T iS Edition

東芝メディカルシステムズ(株)は,東芝3テスラMRIシステム「Vantage Titan™ 3T iS Edition(バンテージ タイタン スリーティー アイエス エディション)」のグローバル販売を9月8日より順次開始する。iS Editionでは日々高まる臨床現場のニーズに応えるために,「オープンボア MRIでのさらなる高画質化」を具現化したSaturn Gradientの新型傾斜磁場コイル機構を採用し,さらに最新のソフトウェアの搭載により安心で質の高い,高効率な検査環境を実現する。

東芝の3テスラMRIシステムVantage Titan 3Tは「Everyday Clinical Use」をコンセプトにRF送信技術Multi-phase Transmissionを搭載することで,従来3テスラMRI装置では困難とされていた躯幹部の検査を可能とした。iS Editionでは3テスラMRI装置のさらなる普及のために,「洗練された高品質な画像」(Superior and Sophisticated),「検査効率の最大化」(Streamlined) ,そして「安心で確実な検査」(Secure and Serene)をキーワードにVantage Titan 3Tの臨床機能を大幅に強化し,Intelligent Solutionを提供する。また昨今のコンパクトなシステムが要求される市場に合わせて,最小設置スペース36m2を実現した。

●新製品の主な特長

1.「洗練された高品質な画像」(Superior and Sophisticated)
大口径化や傾斜磁場出力増加により,撮像中の傾斜磁場コイルの発熱と振動が増幅され,画質に悪影響を与える。昨年11月に販売開始したSaturn Gradientで採用した新型傾斜磁場コイル機構では,高い冷却能力と振動抑制技術により,発熱による中心周波数の変動と振動による信号の分散を信号レベルで抑制する。これにより洗練された高品質な画像を安定して得ることが可能となった。Vantage Titan 3T iS Editionから3テスラMRI装置全モデルに新型傾斜磁場コイル機構を展開する。
また多様化する臨床のニーズに応えるために多くのアプリケーションを新たに搭載。フレキシブルなパラメータ変更で装置性能を最大限に引き出す新シーケンス制御機構により,T2*(ティーツースター)値の短い組織を画像化する手法UTE(Ultra short TE)の撮像も可能となった。UTEにより従来MRIでは困難であった部位の画像化が可能となり,肺野領域などの検査において新たな可能性を広げる。

2.「検査効率の最大化」(Streamlined)
近年,MRI検査には検査適応領域の拡大と検査数増加を求められている。東芝は全身のあらゆる部位の撮像をアシストすることで,検査効率の最大化を実現する。頭部,心臓,脊椎の形状を解析し,診断に必要な断面の位置決めアシストする機能(EasyTech)を拡充させ,検査効率と再現性を両立させる。新しいEasyTechでは,進化した頭部位置決めアシスト機能NeuroLine+(ニューロラインプラス),心臓位置決めアシスト機能CardioLine+(カーディオラインプラス),脊椎位置決めアシスト機能SpineLine(スパインライン)を搭載。CardioLine+では,心臓左室の基本6断面設定に加えて右室と弁及び流出路の8断面も設定可能になった。さらに新たに搭載されたSUREVOI™(シュア ブイオーアイ)アプリケーションでは被検者の心臓位置を解析・自動認識し,より簡便で再現性の高い効率化されたワークフローを提供する。

3.「安心で確実な検査」(Secure and Serene)
医療機器に対するセキュリティ対策が重要視される昨今,Vantage Titan 3T iS Editionでは登録されているソフト以外は動かないホワイトリスト方式セキュリティシステムを搭載した(注1)。本装置は,世界で初めて米国国防総省のネットワークセキュリティガイドラインに適合した同社1.5テスラMRIシステム Vantage Titanと同様,米国空軍よりApproval To Operate(ATO)を受けている(注2)。また,万が一のシステムトラブルに対するアラート機能の強化や,ハードウェアを迅速にリセットする機能等を新たに追加することで,従来からのリモートメンテナンス機能とあわせ,ダウンタイムを最小化している。

(注1):一般家庭やオフィスで主に用いられているブラックリスト方式は,ウイルスの検出と駆除のためのデータベースが必要で,このデータベース更新とスキャン作業が要求される。これらの作業時に負荷が発生しシステム動作性能への影響が懸念される。また,更新を怠ると,最新の脆弱性問題に対応することができない。一方で同社が採用したホワイトリスト方式は,「MRIの動作に必要なプログラムのみを動作させる」よう制御されている。従って,前述のデータ更新は不要で,常に安定したMRIシステムの動作が可能。
 (注2):「高度セキュリティ設定」をONにする必要がある。

 

●問い合わせ先
東芝メディカルシステムズ(株)
広報室
TEL 0287-26-5100
http://www.toshiba-medical.co.jp

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