カボデンタルシステムズジャパン,医療被ばく線量を最少化した歯科用CT撮影装置「KaVo 3D eXam +」発売
~より確実な治療計画の立案,より安心な診断のために~

2015-4-27

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歯科用CT撮影装置「KaVo 3D eXam +」

歯科用CT撮影装置
「KaVo 3D eXam +」

カボデンタルシステムズジャパン(株)は,撮影時の医療被ばく線量を最少化した歯科用CT撮影装置「KaVo 3D eXam +(カボ3Dエグザムプラス)」を2015年3月に発売した。

●大きな懸念材料となっている医療被ばく

歯科診療において2次元のレントゲン撮影では確認できない症状を,3次元で撮影・診断できるCT撮影はその有用性が大きく,インプラント,歯科矯正,難易度の高い虫歯治療などの臨床現場における利用がすすんでいるが,医療被ばくが大きな懸念材料となっていた。

歯科診療における医療被ばくは,医科における医療被ばくよりも相対的に少ないものの,すべての歯を撮影した場合,2次元のパノラマレントゲン撮影1回で約30マイクロシーベルト,3次元の歯科用CT撮影1回では約100マイクロシーベルトの被ばく量(実効線量)がある(例えば,胸のX線集団検診は50マイクロシーベルト)。*1
また,この被ばく量は撮影機器の機能や,撮影条件の設定によって大きく変動するので注意が必要。

●「KaVo 3D eXam +」概要

新製品「KaVo 3D eXam +」は,パノラマレントゲン撮影(2次元)よりも低い被ばく線量で,CT撮影(3次元)を実施できるため,いままで撮影を躊躇することもあった矯正歯科や小児歯科の症例においても安心して撮影を行い,より確実な治療計画の立案,より安心な診断を実施できるようになった。

明海大学歯学部 病態診断治療学講座 歯科放射線学分野の奥村 泰彦教授ならびに原田 康雄講師は,本装置の実効線量測定を実施し,「2次元パノラマ画像と同等の撮影領域を,同程度かそれ以下の実効線量で3次元CT画像を取得できることは画期的。しかしながら撮影条件によっては10数倍の実効線量となる場合もあった。医療被ばくを低減させるための機械装置の選定はもちろんのこと,診断目的に適した撮影条件を選択することは,患者防護の最適化の観点から臨床家に取って非常に大切である」*2と,技術改良で被ばくが低減された機器の利用と,より厳格な患者線量管理の両者が重要であると指摘している。

<参考および出所>
*1 矯正歯科ネット
http://www.kyousei-shika.net/kyousei_html/care/hoka-housyasen.html
*2 日本歯科放射線学会 第220回関東地方会
 『コーンビームCT 装置KaVo 3D eXam+の三次元セファロメトリにおける実効線量』より
●製品詳細「KaVo 3D eXam +」
http://www.kavo.co.jp/product/x-ray/ct/3d_exam_plus

 

●問い合わせ先
カボデンタルシステムズジャパン(株)
マーケティング部
TEL 03-6866-7480
http://www.kavo.co.jp

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