自治体向け画面例

（株）CEホールディングス（以下 CEHD）の連結子会社である（株）エル・アレンジ北海道（以下 LAH）は，iPadを活用した高齢者向け安否連絡システム「安タッチ（あんタッチ）」の販売を本格的に開始した。

「安タッチ」は，高齢者がiPadの画面ボタンをタッチするだけで，離れて暮らす家族等へ，安否情報（日々の見守り情報）をメールで知らせるシステムである。
FileMakerプラットフォームを用いて開発されているが，iPad上では無料のiOSアプリFileMaker Goで動作するためFileMakerのライセンスは不要。

●「安タッチ」の製品情報および購入方法等

http://www.csiinc.co.jp/lah/antouch.html

●「安タッチ」の主な特長

• 「おはよう」「おやすみ」「ただいま」などのボタンをタッチするだけで，安否情報を家族にメール送信することができる。
• 「位置情報」ボタンを押すと，家族に現在位置情報を伝えることができる。
• 災害時には，現在地のほか，身体の状況や「帰宅」「待機」「救助」などの行動予定も簡単操作で連絡できる。
• 日々の血圧，心拍数，体重等のバイタルサインを入力することにより，いつでも過去のデータをグラフで確認できる。
• 音声や動画もメモ情報として登録できる。
• カラーユニバーサルデザイン（CUD）認証^※を取得しており，色覚の個人差を問わず多くの方にとって見やすく，わかりやすい画面デザイン。

介護タクシー会社向け画面例

「安タッチ」は自治体向けのほか，介護タクシー会社向け，配食サービス会社向け，個人向けなど，顧客のニーズに合わせた各種タイプを取り揃えている。その一例は以下のとおり。

【自治体向け】
ボタンをタッチするだけで，アクセシビリティに配慮した自治体専用ホームページにアクセスでき，自治体からの様々なお知らせを簡単に表示する事ができる。また，基本機能の一部追加やカスタマイズにより，消防署や地元病院との連携等も可能である。

【介護タクシー会社向け】
既に導入実績がある当タイプは，基本機能のほか，介護タクシーの予約，買物，各種救援などを，タッチ操作だけで介護タクシー会社に依頼できる。

初期導入費用は1,000円／台～（iPadの購入費用は別），月額利用料は800円／台～（iPadの購入費用は別）となる。

※カラーユニバーサルデザイン（CUD）認証
カラーユニバーサルデザインとは，色弱・色盲と呼ばれた人や高齢者など誰にでも分かりやすい色使いにすること。NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構（CUDO）では，このカラーユニバーサルデザインが実現できたと確認された場合に，当認証を発行している。

近年の少子高齢化の進展により，高齢の単身者や夫婦のみの世帯が増えており，人間関係の希薄化などから，そのような世帯は地域の目が行き届きにくくなっている。
このような状況において，CEHDの連結子会社であるLAHと（株）シーエスアイ（以下 CSI）は，既に自治体等で行われている高齢者の安否確認などの「見守り」活動をICTで支援し，高齢者が安心して在宅で暮らすことができる環境を提供するため「安タッチ」を共同開発した。

LAHは，今後もCSIが提供する電子カルテシステム「MI・RA・Is（ミライズ）シリーズ」や健康・医療ソリューション「Health Clover（ヘルスクローバー）」と融合し，医療機関との連携も視野に入れ，高齢者向けサービスの向上に貢献していく。