シーメンス・ジャパン,新型PET・CTシステム「Biograph mCT Flow」を販売開始
〜新技術搭載で,被検者一人ひとりの撮像条件・範囲に合わせた検査を実現〜

2013-8-28

核医学(PET,PET/CT,SPECT,SPECT/CT)

シーメンスヘルスケア


シーメンス・ジャパン(株)は,現行のステップ&シュート方式に加え,速度可変型連続移動スキャン機能「FlowMotion」を搭載した新型PET・CTシステム「Biograph mCT Flow(バイオグラフ エムシーティー フロー)」の販売を8月24日より開始した。
新たなスキャン技術の搭載により,PET・CT検査の撮像方法,データ収集および画像再構成のプロセスを一新し,被検者一人ひとりに最適な検査を実現する。年間販売台数は30台程度を予定している。

FlowMotionは,被検者ごとに異なる臓器の大きさや条件を考慮し,高分解能撮像や呼吸同期設定,高速スキャンなどのさまざまな撮像条件を,被検者一人ひとりに合わせて設定をすることが可能。また,リニアモータ駆動式寝台を採用しているため,撮像範囲をミリ単位でコントロールすることにより,精密なデータを収集しながら極めて自由度の高い検査をもたらす。

これまでのPET検出器のサイズに応じてスキャン範囲が固定された撮像では,必要以上に撮像範囲が大きくなるケースがあった。FlowMotionでは必要な範囲のみに合わせて撮像できるため,不要なCTデータの収集がなく,被ばく低減が期待される。

また,FlowMotionによるPET検出器のサイズに制限されない撮像法は,全身領域の信号ノイズ比の一定化に向けた技術であり,撮像範囲全体において優れた定量性を発揮し,治療後のモニタリングなど長期間にわたり高い定量性・再現性を実現する。

さらに,大口径78cm,ショートボアコンセプトのBiograph mCT Flowは,被検者の負担を大きく低減すると共に,例えば腕を上げて検査をするなど,放射線治療中の体位を考慮して行われる治療計画応用としてのPET・CT検査にも最適である。

PET・CT装置は販売開始*から約10年が経過し,機能画像と形態画像を密接に関連付けられることから,がん診断には欠かせないモダリティとなった。今後はさらに,病期あるいは転移診断に加え,治療効果の確認や治療方針の決定に必要な,より確かな情報を提供することが求められている。
Bigoraph mCT FlowはPET・CT検査にさらなる自由度をもたらすことができるため,高い定量性を有し,より精度の高い診断や効果的な治療に貢献する。

*シーメンスにおけるPET・CT装置の国内販売開始は2004年9月。

 

●問い合わせ先
シーメンス・ジャパン(株)
コミュニケーション部
ヘルスケアマーケティングコミュニケーション
TEL 03-3493-7630
http://www.healthcare.siemens.co.jp/medical-imaging

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