アジレント・テクノロジー,最先端の自動分注ロボット「アンコールマルチスパン自動分注システム」を発表
2013-8-26
アジレント・テクノロジー(株)は,1台のシステムに様々な独自技術を盛り込んだ自動分注システム「アンコールマルチスパン自動分注システム」を発表した。今回発表の「アンコールマルチスパン自動分注システム」は,研究プロセスの各段階で役立つ,新たな自動化機能を搭載している。
「アンコールマルチスパン自動分注システム」は,革新的なデュアルスパン・ピペッティング・テクノロジーによる8チャンネル・ピペッタと本体の外側の広い範囲に届く高性能ロボットアーム,さらにきわめて洗練された3Dソフトウェアにより,生産性やスループットを大幅に向上する。このシステムを活用することで,ワークフローの大半を自動化することができるため,研究者の皆様は本来の研究業務に,より多くの時間を割くことが可能となる。
同社の取締役 ライフサイエンス・化学分析本部長 合田 豊治氏は次のように語っている。
「当社ではお客様の協力のもと,サンプル前処理自動化に関わるボトルネックや制限を数多く洗い出し,独自のソリューションを開発いたしました。最先端の分注システムとロボット技術を融合し,真の意味でサンプル前処理から分析までの自動化を実現いたしました。ワークフロー自動化および分注システムにおける当社の卓越した専門性により,革新的な各種テクノロジーを1つのシステムに統合することが可能となりました。これにより,柔軟性,スループット,ラボの生産性という点で劇的な改善が見られることとなるでしょう。今回発表のアンコールマルチスパン自動分注システムにより,当社は研究者の皆様に日常的に使用する分注システムというハードウェアだけでなく,ラボの効率性・生産性を最大限に高めるという経験をお届けいたします。」
「アンコールマルチスパン自動分注システム」が採用している革新的なテクノロジーは以下のとおり。
・デュアルスパン・ピペッティング・システム
スパン4 ガントリーを2個装備。それぞれが独立して動き,また,Y軸方向だけでなく,X軸方向にも広がる構造となっている。これにより,高速化を図り,既に市場にある製品と比べて最大で2倍のスループットを実現する。個々のピペッタの間隔は可変で完全独立となっており,チューブ,バイアル,プレート,試験管など,様々な容器に対応する。
・革新的かつ強力なソフトウェア
ドラッグ&ドロップ ベースの3Dシミュレータを備えたソフトウェアを採用。実機を動かすことなく,プロトコルのセットアップ,可視化,最適化を実行できるため,安全にプロトコルを検証し,スムーズにプロトコルを作成することが可能である。
・高性能ロボットアーム
本体の外側,最大53cmまで届くロボットアームを搭載。また,特許取得済みのワンタッチ・イージー・ティーチングも搭載している。これにより,様々な機器との統合が可能となり,ワークフロー全体の自動化が容易となっている。
これらの独自技術の融合により,多様な用途においてワークフロー全体の自動化を短時間で簡単に行えるようになった。想定される用途としては,HTS(高速スクリーニング),ELISA(酵素免疫測定法),ADME/TOX(薬物動態/毒性試験),化合物分析,ゲノミクス・プロテオミクスにおけるサンプル前処理などがある。
「アンコールマルチスパン自動分注システム」の詳細
http://www.chem-agilent.com/contents.php?id=1002839
同社の自動化ソリューションについて
アジレントの自動化ソリューションは,革新的な技術およびワークフロー統合と,高品質のスタンダードと最高のカスタマサービスとを融合している。
●問い合わせ先
アジレント・テクノロジー(株)
カストマコンタクトセンタ
TEL 0120-477-111
http://www.agilent.co.jp