SYNAPSE ZERO(富士フイルムメディカル)
救急部門と各種専門医間で,医療用画像をスマホやタブレットで共有するシンクライアントビューワシステム「SYNAPSE ZERO」
2022-7-1
はじめに
富士フイルムは,スマートフォンやタブレットなどのさまざまな端末上でPACS画像を参照できる「SYNAPSE ZERO」を展開している。SYNAPSE ZEROは救急医療をはじめとする,医療現場でモバイル端末を利用したいという要望にお応えすることで,病院内外を問わずさまざまなシーンで医師の診断・治療を支援している。
さまざまな端末のブラウザ上で医用画像の閲覧が可能
SYNAPSE ZEROは,医療用画像をさまざまな端末から参照できるシステムである。専用アプリのインストールを必要としないシンクライアント方式の採用により,ブラウザからログインするだけの簡単な操作で,一般X線撮影,CT,MRIなどの医療用画像を参照することができる(図1)。
面倒な画像転送作業は不要
医療用画像は,PACSから取得されるので,画像の転送作業を不要にできる。
画像取得は検査一覧リストから特定の患者を選択すると,指定した医療用画像を閲覧することができる。
医療スタッフ間の円滑なコミュニケーションを実現
タイムラインを利用することで,複数の医療スタッフ間で情報共有することができる(図2)。タイムラインにより院外にいる専門医から送られたコメントも共有されるので,専門医不在の夜間や休日にも適切な診断や治療が可能。
モバイル端末の利用を想定したセキュリティ機能
万一の端末紛失でも個人情報を流出させないゼロフットプリント(端末側に個人情報を保存しない)の仕組みや患者属性情報を匿名化する機能を有する。
厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」や日本脳卒中学会の「脳卒中診療における遠隔医療(Telestroke)ガイドライン」に準拠し,院外での利用を想定したセキュリティ対策を施して安全に医療の個人情報をやり取りすることができる(図3)。
まとめ
SYNAPSE ZEROを利用することで,場所を選ばず画像参照ができるようになる。
救急時の画像閲覧利用をはじめ,病棟回診時やベッドサイドにおける患者への治療方針説明での利用,さらにカンファレンスや勉強会を院内外問わずに検査画像を見ながらできるようになり,検査画像の利用シーンが広がる。
●問い合わせ先
富士フイルムメディカル株式会社 マーケティング部
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