医療被ばく線量情報管理システム「AMDS」(アゼモトメディカル)
“リンケージ”機能などによりスタッフの業務負担軽減し,容易な被ばく線量管理を可能にする「AMDS」
2019-11-13
2020年4月からの医療被ばくの線量管理を義務化する方針により,被ばく線量管理システムの導入が加速度的に進んでいる。
一方で,被ばく線量管理という新たな業務が追加されることによる現場の混乱や業務への支障が懸念されていることも事実である。
そこでアゼモトメディカルでは,医療業界で長年培ってきた知識と経験を存分に生かし,導入がしやすく,データ収集から統計・解析までをバックグラウンドで自動的に行い,簡単な操作のみで瞬時に結果レポートを得られる医療被ばく線量情報管理システム「AMDS(アミダス)」の開発・販売を行っている。
製品ラインアップ
AMDSは,施設規模と用途に合わせて,「玄武」「白虎」「朱雀」「青龍」の4つのモデルをラインアップしている(図1)。まず,CT装置保有台数が1台のみのクリニックなどに向けた玄武。中規模病院向けの白虎は,ワークステーション規模のサーバを院内に設置し,同時接続クライアント数は1台となっている。大規模病院向けのモデル朱雀は,院内にサーバを設置し,同時接続クライアント数は10台となっている。また,青龍はクラウド型のモデルとなり,匿名化した情報をクラウドサーバ上に上げて線量管理を行う。さらに,クラウド型の青龍ではデータが暗号化され他施設を正確に判別することが困難となるため,大学病院やグループ病院など関連施設病院間のみでVPNなどのセキュア回線で接続し比較・参照を可能とする統合連携モデルの「麒麟」もリリースしている。
AMDSの特長
1.導入と運用を容易にする“リンケージ”機能
AMDS独自のリンケージ機能とは,モダリティの機種ごとに異なる検査プロトコール名を統一化する機能である(図2)。具体的には,2015年に日本医学放射線学会などの関連学会・団体から構成された医療被ばく研究情報ネットワーク(J-RIME)が,診断参考レベル(以下,DRLs 2015)を取りまとめ,各施設の線量管理はDRLs 2015と自施設を比較し見直しを行うことになる。使用しているプロトコール名とDRLs 2015の検査名の紐づけを一度行えば,以降は自動で紐づけが行われる。
2.現場のための自動バックグラウンド処理システム
PACSへの自動Q/Rによるデータ収集後に前述のリンケージ処理が行われ,通常システムを操作することなく,自動的にバックグラウンドでデータの収集から統計・解析が行われていくため,いざ結果表示や出力が必要となったときに,2クリック程度で次々とプロトコールごとの解析結果が表示されていく仕組みである。さらに,データは汎用画像およびCSV形式での出力が可能である(図3)。
◎
アゼモトメディカルでは,法令・省令・ガイドラインをはじめ,この先多くの変化が予想される中,導入後に不要な出費などを必要としない保守サービスプログラムを用意している。必要とされるソフトウエアの改修・改良・バージョンアップからハードウエアまで完全サポートし,安心して使い続けられるシステムとサービスの提供を継続する。
●問い合わせ先
株式会社アゼモトメディカル
TEL 03-6271-0829
http://azemoto.co.jp