技術解説(フィリップス・ジャパン)
2019年3月号
放射線線量管理システム技術解説
線量管理ソリューション「DoseAware」「DoseWise Portal」
線量管理は,患者だけではなく,医療従事者にも対象範囲を広げる必要があると考えている。さらに,プロトコール,データの記録,分析の検討も必要と考えている。そこでフィリップスでは,運用をサポートするソリューションとして「DoseAware」「DoseWise Portal」を提案している。
●DoseAware
DoseAwareは,被ばくレベルを確認する医療従事者向け個人線量計である。情報がリアルタイムに線量計から専用モニタへ送信され,許容制限に近づいたことを判断することができる。それによりスタッフの線量累積値が認識でき,より健康的な労働環境をめざすことができる。
●DoseWise Portal(図1)
DoseWise Portalは,線量情報を測定・分析ができる線量管理システムである。ニーズに合わせた表示により,線量データの総合的管理を行うことができる。定期的なアップデートによる最新機能の利用も可能となる。
1.分析サポート
分析を行うためのグラフ・散布図などを作成するに当たり,さまざまな条件を追加する機能を有している。これにより,ニーズに応じた多角的な分析ができる。
2.レポート機能
装置,検査単位のレポートに加え,CTDIvolや検査種別線量比較などの標準レポートも搭載している。作成した標準レポートはPDFでの出力も可能である。
将来的に患者,医療従事者の線量管理の統合も検討している。それにより施設全体の線量記録と分析をサポートし,より低線量の検査,安全な労働環境構築への貢献をめざしている。
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TEL 0120-556-494
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