技術解説(フィリップス・ジャパン)
2014年8月号
Women's Imaging 2014 最新技術[Breast Imaging]
乳房MRIの最新情報
日常診療における乳房MRIの必要性は,「乳癌診療ガイドライン」での推奨ガイドラインの変更から見ても明らかであり,さらに近年では世界基準に従い,日本乳癌検診学会より「乳がん発症ハイリスクグループに対する乳房MRIスクリーニングに関するガイドライン」も発表されました。このような背景を満たす当社MRIの製品の特徴をご紹介します。
●検診から診断まで
検診から診断においては,造影剤を使用したSplit Dynamicが特徴です。血流診断と形態診断を兼ね備えた両側ダイナミック撮像で,血流診断は1ダイナミック60秒の3D撮像を60秒,120秒,360秒の横断像にて行い,180〜240秒にて矢状断像で形態診断を行います。
●確定診断(MRガイド下生検)
確定診断(MRガイド下生検)に関しては,3つの特徴があります。まず,生検時の7chコイルには穿刺する際に手元を明るくするために,照明機能が付加されています(図1)。次に,ワークステーション「DynaCAD」には生検をサポートする機能が搭載されています。今後,この手技が広く普及するためには,穿刺計画のオートメーション化は必須となります。
最後に,穿刺時におけるアプローチ法として,ストレートタイプのグリッド法(左右内外側アプローチ+頭尾方向アプローチ)(図2),乳房の形態に応じて角度を変更できるピラー法(左右内外側アプローチ)を行うことができます。
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