技術解説(フィリップス・ジャパン)

2013年8月号

Women's Imaging 2013 最新技術

MRI乳房専用「DynaCAD」ワークステーション

2012年5月,日本乳癌検診学会の乳癌MRI検診検討委員会より,『乳がん発症ハイリスクグループに対する乳房MRIスクリーニングに関するガイドラインver1.0』が発表されました。その中に,「ACRではMRIを検診目的に用いる場合にも,MRIのみで描出された場合に,MRIガイド下生検の装備をすることが推奨されている」と記載されており,現在,日本国内でも限られた乳腺専門施設で行われています。

今回ご紹介する「DynaCAD」ワークステーションでは,「乳房MRIガイド下生検用のプランニングツール」(図1)と,「乳房専用の3D解析ソフト」(図2)を搭載しています。MRIガイド下生検は,グリッドタイプ(グリッドの位置や深さ方向を自動計測)とピラータイプ(ニードルハブの3方向の値を自動計測)の圧迫板を用いて穿刺可能であり,より簡易的にMRIガイド下生検を実現します。また,乳房専用の解析ソフトでは,化学療法などの治療効果判定等に有用な腫瘍体積計測や,3D Volume Histogram(total enhanced volumeやwashout volume)の測定も可能です。もちろん,ACRのBI-RADSに準じたレポーティングの作成,automatic kinematic analysis (angiogenesis maps, time intensity curve),距離計測,3D MIP機能など,標準でご使用いただけます。

図1 ピラータイプのプランニング画面

図1 ピラータイプのプランニング画面

 

図2 乳房専用の3D解析ソフト

図2 乳房専用の3D解析ソフト

 

【問い合わせ先】お客様窓口 TEL 0120-556-494
URL www.philips.co.jp/healthcare

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