技術解説(富士フイルム)
2014年8月号
Women's Imaging 2014 最新技術[Breast Imaging]
乳腺画像診断ワークステーション“AMULET BI-D”
専門的な放射線科読影機能を持つ「SYNAPSE EX-V(エキスパートビューア)」に,マンモグラフィビューア機能を盛りこんだ“AMULET BI-D(以下,BI-D)”(図1)が登場しました(オプション)。システム安定性の高いSYNAPSEの読影端末上で,デジタル式乳房X線撮影装置「AMULET Innovality」やデジタルX線画像診断システム「FCR PROFECT CS Plus」の高解像度デジタルマンモグラフィシステムの画像と,超音波画像やMR画像を同一ウィンドウで表示可能なマルチモダリティ画像ビューアを持つシステムです。
●SYNAPSE EX-Vの操作性はそのままに,マンモグラフィ読影機能と所見入力機能を搭載
従来,マンモグラフィ読影には専用のビューアやワークステーションが必要でしたが,BI-Dはマンモグラフィ読影に不可欠な,画像の移動(パン),拡大,縮小,画像処理などのツール機能を備えています。また,マンモグラフィ読影で必要な画像の拡大表示や左右比較,過去比較のほか,トモシンセシス画像を同じ撮影方向のマンモグラフィと並べて比較できる読影プロトコルも設定可能です。さらに,マンモグラフィ所見入力テンプレートも利用可能です。
●トモシンセシス画像やCAD結果の表示
トモシンセシス画像の表示が可能です。また,乳がんの特徴を持つ腫瘤および石灰化を検出したCAD結果をボタン操作ひとつで表示/非表示にすることができ,読影時のサポートとして使用可能です。さらに,読影に関連する過去のマンモグラフィ画像や,超音波,MRIなど他のモダリティ画像もマンモグラフィと同時に表示することができます。
●高画質画像を表示。診断に最適な画像処理
AMULETやFCR PROFECTの50μmの高画質画像を,従来のフィルム画像と違和感のない処理で表示でき,過去のフィルム画像との比較も簡単です。また,乳腺強調処理や白黒反転処理など,診断に最適な画像処理への変更や調整も行えます。さらに,AMULETやFCR以外のデジタルマンモグラフィ画像でも,その装置の特長を忠実に生かした表示ができます。
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