技術解説(富士フイルム)

2014年8月号

Women's Imaging 2014 最新技術[Breast Imaging]

デジタルマンモグラフィシステム「AMULET Innovality」

「AMULET Innovality」(図1)は,オリジナルの新しいHexagonal Close Pattern(HCP)構造のFPDを搭載して低線量化を実現。また,新画像解析技術を搭載したi-AECの併用で乳房ごとの線量最適化を実現しています。

図1 AMULET Innovality

図1 AMULET Innovality

 

●2つのトモシンセシス撮影モード

撮影時間の短縮と低被ばくをめざしたST-Modeと,高画質・高分解能のHR-Modeという2種類の撮影モードを搭載。ST-Mode(振り角:±7.5度,解像度:150)は被写界深度が深く,シネ表示で効率的に断層像を確認できます。HR-Mode(振り角:±20度,解像度:100)は被写界深度が浅いので,注目したい部分にフォーカスを合わせられます。
また,15枚の画像を取得する1回のトモシンセシス撮影において,1/15枚の撮影線量は通常撮影の約7%という低さでありながら,HCP構造のFPDにより,高画質を達成しました。

●intelligent AEC─X線量最適化技術

プレ撮影で収集したわずかな画像情報を解析することで,乳腺濃度(乳腺量),インプラントなど(異物)の有無を瞬時に判断し,撮影線質・線量を決定します。固定センサー方式のAEC方式に比べて,最適な線量での撮影が可能です。また,撮影線量の見極めが難しいインプラントを挿入した乳房でも,AEC撮影の適応範囲を広げることで,検査ワークフローの最適化を実現しています。

●線量低減可能なタングステン陽極で,モリブデン陽極撮影相当のコントラストを実現

線質補正(Image-based Spec trum Conversion)技術により,乳腺/脂肪の量とX線スペクトルの違いによって生じるコントラストの変化を吸収し,画像処理することでコントラストの最適化を実現しました。

*画像解析に基づいて仮想的にスペクトル変換する。

 

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