技術解説(富士フイルムメディカル)
2014年8月号
Women's Imaging 2014 最新技術[Breast Imaging]
デジタル乳房トモシンセシスを応用「Selenia Dimensions」オプション機能“C-View”“TomoBiopsy”
米国Hologic社製「Selenia Dimensions」に搭載できるデジタル乳房トモシンセシスを応用した“C-View”と“TomoBiopsy”機能についてご紹介します。
●C-View
C-Viewは,トモシンセシス機能を応用し,トモシンセシス画像だけでなく擬似的な2D画像も作成します(図1)。これにより,従来の撮影モードである2D,3D,Combo(2D+3D)に加え,C-View機能を追加したTomo HDモード(3D+C-View),Combo HDモード(2D+3D+C-View)の撮影モードが選択できるようになります。
約4秒のトモシンセシス撮影後,トモシンセシス画像表示後にC-View機能による2D画像が生成,表示されます。C-View機能の画像出力は,2D画像と同じDICOM Digital Mammography Image(MG)や,トモシンセシス画像に用いるDICOM Breast Tomosynthesis Object(BTO)に対応しています。
●TomoBiopsy
TomoBiopsyは,任意の断面,任意の位置をクリックすると,その箇所の三次元的座標を計算して,ターゲット位置を表示するバイオプシーガイダンス機能です。従来,バイオプシーガイダンスでは,最初にスカウト画像でポジショニングを確認し,その後ステレオ画像によって座標計算を行っていました。スカウト画像とステレオ画像を得るには2D撮影を3回行いますが,TomoBiopsy機能では,トモシンセシス撮影1回だけで座標計算に必要な画像を得ることが可能になります(図2)。バイオプシー検査中の撮影回数の低減により,被ばく低減や検査時間短縮が期待でき
ます。
*SeleniaはHologic社の登録商標です。
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