技術解説(キヤノンメディカルシステムズ)
2020年8月号
Women's Imaging 2020 最新技術
シンプルな操作性で使いやすい「Rapideye Saqura」
マンモビューワ「Rapideye Saqura」(図1)は,国内300施設以上の導入実績を持ち,乳腺専門施設,大学病院,一般病院,検診施設まで,さまざまな施設で運用されている。
●シンプルな操作性
製品名の“Saqura(さくら)”は,スピーディな画像表示と簡単なマウス操作で“さく”っと“らく”にお使いいただけるというコンセプトがネーミングの由来である。使用頻度が高い機能はマウスへ集約し,マウスポインタの位置で動作方法を自動切替し,視線をずらさずに参照が可能である。
●トモシンセシス画像を含めた読影プロトコールの設定
2D画像やトモシンセシス画像,比較画像を考慮した読影プロトコール(レイアウト表示)が設定可能であり,操作の煩雑さを減らし,読影作業の効率化に寄与できる。一度に大量の画像を読影する際に,1患者の読影後にリスト画面に戻らず次患者へ進むことが可能な機能(スルービュー機能)を搭載し,読影時間の短縮にも寄与している。
●マンモグラフィ読影レポート機能
マンモグラフィガイドラインに準拠したレポート機能を搭載。病変がある場合には,該当するスタンプをMLO・CCのシェーマ上にドラッグすると自動で部位チェックと病変入力が行われる。技師読影にも対応し,院内のワークフローに沿ったレポートシステムになっている。
●ブレストソリューション
Rapideye Saquraのほか,マンモグラフィ装置の“エコースキャンガイド”機能,超音波の“SMI(Superb Micro-vascular Imaging)”技術,MRIの「ブレストSPEEDER」コイルなどの先進技術で,今日の“いのち”を支え,未来の“いのち”を守るソリューションを提供している。
【問い合わせ先】
広報室
TEL 0287-26-5100
URL https://jp.medical.canon/