ホーム 取材報告 国際モダンホスピタルショウ2011NEC ― SaaS型電子カルテやタブレットやスマートフォンを活用したシステムを展示
■ NEC ― SaaS型電子カルテやタブレットやスマートフォンを活用したシステムを展示
[7月15日(金)]
NECは,電子カルテシステム「MegaOakHR」,小規模病院向けネットワーク(SaaS)型電子カルテサービス「MegaOakSR for SaaS」をメインとする同社の医療ソリューションと,シーエスアイ,日本事務器など関連企業の最新の製品,システムをあわせて展示を構成した。
MegaOakHRの機能のひとつとして紹介された「MegaOakアシスト 服薬指導」では,DPCの導入で重要性が高まっている患者持参薬の管理について,持参薬オーダと連携してよりスムーズな運用を可能にする機能を紹介した(開発中)。
また,電子カルテの端末として,NECのAndroid搭載のタッチパッド端末である「LifeTouch」とiPadを使ったシステムを紹介していた。LifeTouchは北海道大学で運用がスタートしており,iPad採用は来年1月に新システムが稼働する北里大学グループで導入される予定とのことだ。
シーエスアイは,中規模病院向けの電子カルテとして2010年12月にリリースされた「MI・RA・Is/PX(ミライズピーエックス)」を展示した。PXは,ユーザーカスタマイズ機能やドッキングタブ機能など柔軟で直感的な操作性と,ユーザーの要望を取り入れてバージョンアップを行う進化する電子カルテである。ラインナップとして,typeX(混在型病院向け),typeM(精神科単科病院向け),typeC(小規模医療機関向け)がある。
日本事務器は,「PHRMAKER(ピーエイチアールメーカー)」を出展した。PHRMAKERは,同一法人の中で,急性期や療養型の病院,健診センターや介護施設など医療・福祉・保健の複数の施設の患者情報(PHR:ペイシャント・ヘルス・レコード)を一元管理するシステムである。ID統合機能によって,異なるIDの名寄せを行い“ヘルスケアヒストリー”表示ですべての健康情報を一覧表示することができる。日本事務器の医事,健診,介護のシステムのほか,パートナー企業の電子カルテなどを接続することが可能だ。
そのほか,地域医療連携ネットワークサービスの「ID−Link」,ICカードや携帯電話を利用した入退管理ソリューション,無線IP端末を使ったユニファイドコミュニケーションの提案などの展示を行っていた。
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プレゼンテーションステージではパペロも登場 |
「MegaOakアシスト 服薬指導」では 持参薬管理のシステムを開発中 |
NECのAndroid搭載クラウドコミュニケーター LifeTouch(左)とiPad(右) |
小規模病院向けネットワーク(SaaS)型 電子カルテサービス「MegaOakSR for SaaS」 |