ホーム 取材報告 国際モダンホスピタルショウ2011日立メディコ,日立メディカルコンピュータ(日立グループ) ― 電子カルテやPACS,災害時支援・救急医療のソリューションなど幅広く紹介
■ 日立メディコ,日立メディカルコンピュータ(日立グループ) ―
電子カルテやPACS,災害時支援・救急医療のソリューションなど幅広く紹介
[7月13日(水)]
日立グループは,日立製作所,日立キャピタル,日立情報制御ソリューションズ,日立ソリューションズ,日立メディカルコンピュータ,日立メディコの6社が合同でブースを展開していた。
9月発売予定の画像診断ワークステーション「ImageConcier ICW-1000」(日立メディコ)は,新機能“診療データコックピット”により,患者の検査履歴(DICOM化した放射線科以外の検査データも含む)を,俯瞰的に確認できることが大きな特長である。また,レポート機能を組み込み,効率的なレポート作成をサポートする。さらに遠隔画像診断支援サービスドクターネット社との提携により,ImageConcierからダイレクトに遠隔画像診断を利用することができる。インターフェイスは使い慣れたスタイルで画面を構成することができ,操作者ごとのID管理で,院内の別の端末でも適用が可能である。
また,今春のITEM2011が中止になったことから,診療所向け電子カルテシステム「Doctor-SEED i」(日立メディカルコンピュータ)が初めての展示となった。ビューワから電子カルテへの画像の取り込みが簡単で,ペンでの書き込みができる。また,テンプレートを作成し,確認項目チェックボックスや,よく使用するセットを組んでおくことも可能で,紙カルテのような診療スタイルが電子カルテで実現する。本体をリモート操作する方法により,iPadからの記入・閲覧も可能で,院内で看護師が活用したり,往診先からも操作できるなど,さまざまな診療シーンに対応する。
ほかにも日常の診療から,災害時の対応支援までをトータルに提供する医療支援ソリューション(日立ソリューションズ)や,PHSのみでスタッフコールを実現する福祉施設向けスタッフコールシステム(日立製作所)が紹介された。また,今回実機が初展示となった救急医療情報システム(日立情報制御ソリューションズ)は,救急医療情報をリアルタイムに把握し,迅速な救急搬送をサポートするシステムで,今後,自治体や医療機関などへの展開が見込まれる。
【画像クリックで拡大表示】
時系列で検査画像を表示できる「ImageConcier ICW-1000」 |
紙カルテのように手書きが可能な電子カルテ「Doctor-SEED i」 |
iPadでの記入・閲覧により利便性が向上 |
震災後,特に注目を集める医療支援ソリューション |
PHSでスタッフコールを受けることが可能 |
迅速な救急搬送をサポートする救急医療情報システム |