医用画像博覧会 2020 フィリップス・ジャパン - X線装置
確かな画質とワークフロー向上で臨床現場を支援するX線システムラインアップ
2020-4-17
ライブカメラを搭載した一般撮影装置
「DigitalDiagnost C90」
●Patient firstを実現する一般撮影装置「DigitalDiagnost C90」
DigitalDiagnost C90は,ワークフローの改善による迅速な検査と確かな画像診断を追究したDigitalDiagnostシリーズの最上位機種である。ハード面での大きな特徴が,天井走行式X線管支持装置に搭載された12インチのタッチパネルスクリーン“Eleva Tube Head”である。Eleva Tube Headにはライブカメラが搭載され,照射野の様子をリアルタイムにタッチスクリーンモニタやコンソール“Eleva workspot”で確認でき,確実で正確なポジショニングを支援する。また,Eleva Tube Headはライブカメラによる照射野の確認のほか,患者情報の確認から撮影条件の編集,撮影画像のプレビューが可能で,操作室と検査室を行き来することなく,ベッドサイドで被検者のケアをしながら操作することができる。
オートポジション機能“Comfort Position”やグリッドレス撮影が可能な“SkyFlow Plus”(オプション)なども活用することで,検査ワークフローの向上を図ることができる。
画質の面においては,マルチ周波数処理が一新され“UNIQUE2”へと進化。従来からの高画質に加え,バックグラウンド黒化処理,ノイズ低減処理,鮮鋭度強調パラメータが改善され,より臨床的有用性の高い画像を提供する。また,追加撮影や追加機材なしに通常画像と骨除去画像を取得できる胸部骨除去ソフトウエア“Bone Suppression”も使用できる。
●“Clinical Excellence”と“Workflow Excellence”を治療現場にもたらす「Azurion」
血管撮影装置「Azurion」は,次世代Image Guided Therapyプラットフォームとして2017年に販売を開始し,すでに200台の国内実績を持ち,臨床現場での使用実績を積み上げている。
ClarityIQを搭載したイメージングテクノロジーは,最高画質の2Dおよび3D画像,DSA画像を圧倒的な低線量で実現。最新の“Smart Perfusion”をはじめとする診療領域ごとに用意されたアプリケーションソフトウエアが治療を支援し,臨床のアウトカム向上に貢献する。
Azurionのユーザーインターフェイスは,ワンストップであらゆる操作を直観的に行うことができ,診断から治療,確認までのシームレスなワークフローが実現され,術者,スタッフのストレス低減と作業時間の短縮を支援する。
●次世代血管内超音波イメージングおよび血管内圧測定診断装置「IntraSight」
「IntraSight」は,“Simple. Smart. Seamless.” をコンセプトに,iFR(瞬時血流予備量比)やFFR(冠血流予備量比)といった生理学的指標や,IVUS(血管内超音波)の血管画像診断といったモダリティをアンギオシステムと同期させ,臨床場面での診断の効率化を図る。また,より精度の高い疾患の診断をサポートするコレジストレーション機能を搭載したSyncVisionシステムとの互換性も備えている。
●操作性と効率性を追究した移動型外科用Cアーム「Zenition」
2019年10月に発売した移動型外科用Cアーム「Zenition」は,患者数の増加と複雑化する手術に対応するため,術中のユーザーインターフェイスの向上と効率化をめざして開発された。FPDを搭載した70シリーズと,I.I.搭載の50シリーズをラインアップする。現場ニーズにフィットしたFPDを備えたZenition 70シリーズでは,FPDサイズが21cm×21cmと26cm×26cmの2種を展開する。
本体には15インチのタッチスクリーンモニタを搭載。大画面での画像確認と,タッチ操作による直感的でわかりやすい操作性が特長となっている。従来装置よりもX線タンクがコンパクトになり,ベッド下への挿入性が向上し,多様なベッドに対応する。また,モバイルビューステーションも55kgの軽量化を実現し,移動しやすくなっている。
金属インプラントを用いる整形外科手術での使用においても被ばく低減と高画質を両立するため,特殊な画像処理技術を搭載した。金属物を自動認識し,X線量を増やすことなく低線量のまま骨と金属のコントラストを調整し,視認性の高い画像を提供する。
(文責・編集部)
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