医用画像博覧会 2020 富士フイルム - US 
スマートフォン型の小型軽量ワイヤレス超音波画像診断装置「iViz air」

2020-4-23

富士フイルム

超音波


ワイヤレス超音波画像診断装置「iViz air」本体

ワイヤレス超音波画像診断装置「iViz air」本体

ワイヤレス超音波画像診断装置「iViz air(アイビズ エアー)」は,スマートフォン型の本体とワイヤレスプローブで構成された小型軽量の超音波診断装置である。本体は,5.5インチ,233万画素の液晶画面を備えたスマートフォン型で重さは約167g,ワイヤレスで接続するコンベックスプローブは周波数帯域2〜5MHzで重さ約190g。表示モードはBモードで,起動時間はプローブの電源をONにしてから20秒以下,バッテリー動作可能時間は3時間以上(連続スキャン)となっている。

本体とプローブ間はWi-Fiで接続する。ワイヤレスのため,検査時にはプローブの自由な取り回しが可能になるほか,コードがないため断線の恐れや感染リスクが低減できる。今後の超高齢社会で増加する在宅医療の現場で,持ち運びが容易なiViz airは,高画質によってベッドサイドでの診断をサポートすると同時に,患者やその家族と画像を共有した診療が可能になることが期待される。

iViz airでは,画像処理技術「Clear Visualization」(*1)によって超音波画像特有のスペックルノイズを低減し,鮮明な画像を安定的に得られる。
本体のモニタでは,通常のスマートフォンと同様にピンチ(2本指での拡大,縮小)やスワイプ(指を左右に動かして画面の切り替え)などで直感的に操作でき,画面上での対象物の計測も可能になっている。さらに,在宅ケアにおいて需要の高い高齢者の排泄ケアに向けた機能も搭載しており,同社のAI技術(ディープラーニング)を活用して開発(*2)した膀胱尿量自動計測や,直腸観察ガイドなどによって患者や医療従事者の負担軽減に貢献する。膀胱尿量自動計測では,解剖図のムービーを見ながら走査でき,計測は超音波画像から膀胱内の尿量を自動で算出することができる。体内の状態を可視化することで,適切なタイミングでの看護やケアを可能にする。

*1 富士フイルムがX線画像で培った画像処理技術を応用して,超音波に特化させた画像処理アルゴリズム
*2 AI技術を活用しているのは膀胱尿量自動計測機能のみ

ワイヤレス超音波画像診断装置「iViz air」プローブ

ワイヤレス超音波画像診断装置「iViz air」
プローブ

 

(文責・編集部)

 

●お問い合わせ先
社名:富士フイルムメディカル株式会社 営業本部マーケティング部
住所:〒106-0031 東京都港区西麻布2-26-30 富士フイルム西麻布ビル
TEL:03-6419-8033
URL:http://fms.fujifilm.co.jp/

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