技術解説(シーメンスヘルスケア)

2019年8月号

Women's Imaging 2019 最新技術

See the difference,Make the difference 「MAMMOMAT Revelation」におけるトモバイオプシー

シーメンスは,1957年から乳房撮影装置の製造・販売を続けている。それから約60年。“See the difference,Make the difference”をキーメッセージとして造られた乳房撮影装置が「MAMMOMAT Revelation」(図1)である。そして,この機種から新たに加わったのがトモバイオプシー機能である。違いを読む,違いを創る,MAMMOMAT Revelationを紹介する。

図1 MAMMOMAT Revelation

図1 MAMMOMAT Revelation

 

●トモバイオプシー

装置の外観の特長として,まず乳房支持台の薄さがある。側臥位でバイオプシーを行う際,腕を乳房支持台の下に逃して無理なくポジショニングを行うことができる。そのため,専用のベッドではなくストレッチャーにて検査を行っている施設もある。また,側臥位,座位にかかわらず,長時間の検査において,患者と触れている面積が小さいことも不快感を軽減させるために重要である。
バイオプシーでは,ステレオ撮影にて得られた2枚の2D画像からターゲットを決めることが一般的だが,トモシンセシス画像を用いてターゲッティングを行うトモバイオプシーがある。ステレオ撮影のものと比べるとターゲットを選ぶのがスムーズであり,検査時間を短くすることが可能である。検査時間が10分ほどの施設もある。また,ステレオ撮影と比べて被ばくが少ない。
ターゲットを選ぶトモシンセシス画像においても,すべてのスライス面でクリアな画像を得るためには,より情報量を多く持つ必要がある。そのため,トモシンセシス撮影時のX線管の振り角は±25°(トータル50°)とし,25回の曝射を行っている。IEC適応(IEC 60601-2-45 : 2015)には±1mmの精度が必要だが,シーメンスのトモシンセシスは断層厚が薄いため,縦刺し,横刺しにおいても精度の高い検査を行うことができる。
さらに,検査中に撮影可能な標本撮影機能“InSpect”がある。標本が患者の目に入らないよう専用の小箱に入れて,照射野を小箱部分のみに絞り撮影することができる。石灰化が確実に採取できるよう,より安全に検査を進めていただくことが可能である。

販売名:マンモマートレベレーション
認証番号:230AABZX00029000

 

【問い合わせ先】
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TEL 0120-041-387
https://www.siemens-healthineers.com/jp/

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