今回で4回目となるシーメンスヘルスケアのCT Image Contest 2016 Japanese Editionは，“Best Clinical Outcome with Right Dose”，すなわち，適切な線量で臨床における最大の成果を上げるCT画像をコンセプトに開催されました。今回からカテゴリと選考方法が変更され，以下の3つの審査基準に基づき，4名の審査委員全員が応募されたすべての画像を評価するという方法で厳正な審査が行われました。
(1) Balance of image quality and low dose：画質と被ばくのバランス
(2) Clinical benefit：臨床的有用性
(3) Technical contribution to achieve the above：これらを達成するための技術的貢献
応募ケースの中から最優秀賞（Best Overall）1名と，クリニカルカテゴリ部門賞10部門9名，さらに16スライス以下，64スライス以下それぞれの優秀賞（Exceeding Expected Performance of 1-16MSCT/20-64MSCT）が選出されました。「SOMATOM Symposium 2016」のSessionⅠでは，受賞者の表彰および発表が行われ，Right Doseを追究した真に臨床的に有用なCT画像が紹介されました。

【審査委員長総評】
今井　裕（東海大学医学部専門診療学系画像診断学）

CT Image Contestのテーマである“Right Dose”は，単に低線量というだけでなく，臨床目的を満たす画質を担保した適正線量を意味しています。今回応募いただいた画像は，これらの趣旨をよく理解し，臨床的にも価値の高いすばらしいものでした。
画像診断においては，疾患，病態を描出し治療戦略に結びつける上で，どのような創意工夫をすればより患者さんのためになる良い画像が得られるかを考える必要があります。皆さんの日常臨床においても，Right Doseというコンセプトの下に，創意工夫の意志を持って医療に当たっていただけることを期待しています。

【対象機種】SOMATOM全ラインナップ
SOMATOM Sprit
SOMATOM Emotionシリーズ
SOMATOM Scope
SOMATOM Sensationシリーズ
SOMATOM Perspective
SOMATOM Definition ASシリーズ
SOMATOM Definition Edge
SOMATOM Definition
SOMATOM Definition Flash
SOMATOM Force
その他SOMATOM CT

【対象カテゴリ】General，Cardio-Vascular，4D Spiral，Dual Energy，Technical