技術解説(フィリップス・ジャパン)

2015年8月号

Women's Imaging 2015 最新技術[Breast Imaging]

“dStream”が開く乳房MRIの可能性

3.0T乳房MRIは,日々進化を続けています。“SmartPath to dStream”(図1)は,既存のMRIに包括的な最先端のテクノロジーを注ぐことにより,アナログからデジタルへシステムをアップデートすることで大幅な画質向上(図2)をもたらし,かつ環境に優しいエコプログラムとなります。また,“MultiTransmit”による患者ごとの送信RFの不均一の改善,“SmartExam Breast”による乳房の形状に沿ったシミングなどの3.0Tに必要とされるハードウェア,ソフトウェアの機能をすべて統合して画像化することで,3.0T特有の信号ムラ,脂肪抑制効果に対して良好な画質改善効果を得ることが可能です。さらに,既存のRFコイルをすべてデジタルコイルシステムへ一新することにより大幅なSNRの向上が見込め,超高空間分解能撮像による正確な広がり診断や正確な乳管内進展評価が,よりいっそう容易となります(図3)。また,1.5T装置に対しても同様のエコプログラムをご用意しています。

図1 SmartPath to dStreamによるデジタル化

図1 SmartPath to dStreamによるデジタル化

 

図2 SmartPath to dStream前後の同一患者の画質比較 (画像ご提供:北福島医療センター・丹治 一先生)

図2 SmartPath to dStream前後の同一患者の画質比較
(画像ご提供:北福島医療センター・丹治 一先生)

 

図3 1008マトリックス超高空間分解能撮像による正確な広がり診断 (画像ご提供:北福島医療センター・丹治 一先生)

図3 1008マトリックス超高空間分解能撮像による正確な広がり診断
(画像ご提供:北福島医療センター・丹治 一先生)

 

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