技術解説(コニカミノルタ)

2023年8月号

Women’s Imaging 2023

高い検出性能でマンモグラフィ読影をサポート「MGCAD-i」

コニカミノルタのマンモグラフィ診断支援ソフトウエア「MGCAD-i」は,その高い検出性能で医師のマンモグラフィ読影を強力にサポートする。独自のアルゴリズムで,乳がんの2大所見と言われる「微小石灰化クラスター」と「腫瘤陰影」の特徴を持つパターンを自動的に検出する。

●高濃度乳房に対しても高感度で検出

日本国内で集められたマンモグラフィを基に開発されたMGCAD-iは,アジア人に多い高濃度乳房に対しても高感度に検出する。図1に,微小石灰化クラスターを検出した実際の症例を示す。不均一高濃度乳房で,乳頭付近は特に乳腺構造が密になっている。拡大・濃度調整をして,ようやく存在を確認できるような微小な石灰化を検出した。

図1 淡く不明瞭な微小石灰化クラスターを有する症例 不均一高濃度乳房で、乳頭付近は乳腺濃度が高くなっている。拡大・濃度調整をしてようやく存在を確認できるような淡く不明瞭な石灰化を検出した。

図1 淡く不明瞭な微小石灰化クラスターを有する症例
不均一高濃度乳房で、乳頭付近は乳腺濃度が高くなっている。拡大・濃度調整をしてようやく存在を確認できるような淡く不明瞭な石灰化を検出した。

 

●読影にやさしいマーキング表示

検出エリアを自由曲線で囲む「サラウンドマーキング方式」を採用しており,微小石灰化クラスターは破線で,腫瘤陰影は実線で表示する。検出結果が病変に重ならないので読影を妨げず,石灰化の分布も一目で確認できる

●日本の乳がん検診のために

現在,日本の乳がん検診ではマンモグラフィが用いられ,2人以上の医師による二重読影が求められている。さらに,その読影は多くの場合,日常臨床とは別に時間を確保して行われているため,できるだけ効率的に,より多くのマンモグラフィを読影しなければならない。コニカミノルタはこの社会課題の解決に取り組むべく,今後もマンモグラフィCADを含む読影支援ソリューションの開発に尽力する。

*コニカミノルタ社製マンモグラフィビューワで表示した場合

マンモグラフィー診断支援ソフトウェアMGCAD-i
販売名:マンモグラフィー診断支援装置 NEOVISTA CAD typeM
承認番号:22200BZX00278000

 

【問い合わせ先】
ヘルスケアカンパニーIoT事業統括部
URL https://www.konicaminolta.jp/healthcare/

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